ウソコイ

ドラマ『ウソコイ』の概要

『ウソコイ』は、2001年7月3日から9月11日まで、関西テレビと大映の共同制作で放送されたテレビドラマです。フジテレビの「火曜22時の連続ドラマ」枠で放映され、主演には中井貴一が抜擢されました。このドラマは放送開始から多くの視聴者を惹きつけ、最終放送がアメリカ同時多発テロ報道の影響を受けるなど、波乱に富んだ歴史を持っています。

あらすじ

物語の主人公はカメラマンの鈴懸彰。彼は資産家の娘である杉野恵美との結婚を控え、幸せな日々を送っていました。しかし、結婚式当日、友人の良一が衝撃の事実を告げます。「おまえはすでに結婚している」との言葉に、彰は急いで戸籍の調査を始めると、驚くべき事実が明らかになります。彼の戸籍上の妻は見知らぬ外国人、林菲（フェイ・リン）という名前の女性だったのです。

この思いもよらぬ「偽装結婚」に巻き込まれた彰は、フェイの行方を必死に捜し続けます。そして運よくフェイを見つけ出すと、彼女はデザイナーの卵であることが判明します。離婚を切り出そうとする彰に対し、フェイは巧みに話を逸らし、状況はますます複雑になっていきます。

キャストとスタッフ

『ウソコイ』のキャストには、次のような名優たちが起用されています。鈴懸彰役には中井貴一、フェイ役にはフェイ・ウォン、本郷剛役には中村俊介がそれぞれ演じています。さらには、仲間由紀恵、木野花、大杉漣など多彩なキャストが揃い、物語を引き立てています。

制作陣も非常に豪華で、脚本は高橋ナツコが手掛け、演出には水谷俊之、片岡K、池添博、横塚慎一らが関与しています。また、プロデューサーには関西テレビの安藤和久と大映の佐藤直樹、有重陽一が名を連ねています。音楽は五十嵐淳一が担当し、主題歌にはフェイ・ウォンの「Separate Ways」が起用されました。

放送と評価

全12話の予定であったこのドラマは、制作側の都合により最終的には11話で完結しました。放送前に全話撮影を終えたため、最終話は第11話と第12話をまとめて放映する形となりました。特に、最終回の9月11日は、アメリカ同時多発テロの報道に切り替わったため、視聴者からはテレビ局への抗議が殺到しました。その後、9月17日に再放送が行われることとなりました。

『ウソコイ』のストーリーは、純粋な思いから生まれたウソが引き起こすさまざまな出来事を描き出しており、視聴者に多くの感情を呼び起こします。ウソが人を傷つける場合もある一方で、幸せの礎になることもあるといったテーマが非常に印象的で、放送された当時の視聴者にも強いメッセージを伝えました。

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