ウッカーマルク郡

ウッカーマルク郡 (Landkreis Uckermark)

ウッカーマルク郡は、ドイツのブランデンブルク州北東部に位置する郡です。3,058平方キロメートルの広大な面積を誇り、1993年から2011年までドイツ最大の郡でした。

地理

ブランデンブルク州の北東端に位置し、ポーランドとの国境に接しています。郡の大部分はウッカーマルク地方に属し、ウッカーマルク湖沼群と呼ばれる多くの湖がある地域です。郡の南西部は森林地帯ショルフハイデに広がっています。

隣接する郡は、北部はメクレンブルク＝フォアポンメルン州、南部はバルニム郡、西部はオーバーハーフェル郡です。東部のオーダー川はポーランドとの国境を形成しています。

自然保護区域

郡内には57の自然保護区域があります。最大のものはメルツォウアー・フォルスト（2,830.66ヘクタール）、最小のものはアイスケラーベルゲ＝オース・バイ・マルヒョウ（5.16ヘクタール）です。

歴史

ウッカーマルクは歴史的な地域であり、1945年までプロイセンのブランデンブルク州に属していました。第二次世界大戦後、ソ連占領地域となり、オーダー・ナイセ線の西側の残りの部分でブランデンブルク州が新設されました。

1949年にドイツ民主共和国が建国されると、1952年に州制度が廃止され、ウッカーマルク地方には、ノイブランデンブルク県に属するプレンツラウ郡、シュトラースブルク郡、テンプリーン郡、フランクフルト（オーダー）県に属するアンガーミュンデ郡が置かれました。

1990年に州が再設置されると、ウッカーマルク地方は、メクレンブルク＝フォアポンメルン州に残留したシュトラースブルク (ウッカーマルク)を除いて、ブランデンブルク州に属することになりました。1993年のブランデンブルク州郡改革でウッカーマルク郡が編成され、郡庁はプレンツラウに置かれました。

人口動態

ベルリン＝ブランデンブルク統計局の予測によると、2030年の人口は10万5,000人以下になるとされています。

市町村

2003年の自治体構造改革により、郡内には34の自治体があり、その内7つが都市です。

政治

郡長はディートマール・シュルツェ（SPD）です。

郡議会は全50議席で、SPD/BVB、CDU、DIE LINKE、FDP/AfD、BLR、GRÜNE/RdUMなどの会派があります。

紋章

紋章は1995年に承認され、金地に2本の銀の縦帯と青い桁、赤いレンガ造りの塔が描かれています。

経済

シュヴェート/オーダーには大規模な工業地帯があり、石油精製施設や製紙工場があります。その他、農業、再生可能エネルギー、観光も重要な産業です。郡内には下オーダー川渓谷国立公園、ショルフハイデ＝コリーン生物圏保護区、ウッカーマルク湖沼群自然公園などの自然保護区域があり、多くの観光客が訪れます。

交通

ベルリンを起点にシュトラールズント、シュテティーン、シュヴェート/オーダーへ至る鉄道路線が通っています。オーダー川は内陸水運の水路として利用されています。また、連邦自動車道路11号線と20号線が郡内を通っています。

ナンバープレート

識別記号は「UM」です。旧郡時代には特別なナンバーが与えられていましたが、2014年からは「ANG」、「PZ」、「SDT」、「TP」も利用可能になりました。

その他

郡内では、低地ドイツ語の一部である東低地ドイツ語が話されています。

郡内で最大面積の自治体は、テンプリーン、アンガーミュンデ、ノルトヴェストウッカーマルク、ボイツェンブルガー・ラントです。

外部リンク

ウッカーマルク郡の公式サイト
Kulturhistorische Bauten
* Geschichtslandschaft Uckermark

脚注

[参考資料]

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