バルニム郡

バルニム郡 (Landkreis Barnim)

バルニム郡は、ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州に位置する郡です。郡の名前は、更新世に形成されたバルニム高原に由来しており、エーバースヴァルデ原流谷とベルリン原流谷の間に位置しています。

地理

バルニム郡は、北はウッカーマルク郡、西はオーバーハーフェル郡、南はベルリン州とメルキッシュ＝オーダーラント郡に隣接しています。郡の東部はポーランド（西ポモージェ県）との国境となっています。

郡の南部はバルニム台地に位置していますが、郡庁所在都市とその周辺はエーバースヴァルデ原流谷にあります。郡の北部には自然地域が広がり、ウッカーマルク山地の一部となっています。郡の東端は、オーダー川下流の峡谷に一部が入っています。

郡の面積の46.3%は森林、約5%が水域です。

歴史

バルニム郡は、1993年12月5日にブランデンブルク州の郡再編によって成立しました。それまでのエーバースヴァルデ郡（ベルケンドルフを除く）とベルナウ郡が合併し、旧バート・フライエンヴァルデ郡からホーエンザーテンとティーフェンゼーが編入されました。

2009年1月1日には所属変更が行われ、ホーエンザーテンはメルキッシュ＝オーダーラント郡のバート・フライエンヴァルデ (オーダー)の一部となりました。

人口動態

バルニム郡の人口は、長年にわたり変動しています。以下の表は、その人口動態を示しています（1990年の人口は10月3日時点、1991年からは12月31日時点のものです）。数値は各時点の領域のものであり、1990年から1992年は、1993年12月6日時点の領域に合わせたものです。

[人口動態の表は省略]

出典: ベルリン＝ブランデンブルク統計局、ブランデンブルク州建設交通局、ベルテルスマン財団

政治と行政

郡長はダニエル・クルト (SPD)です（2018年-）。郡議会には議長が1名置かれ、少なくとも3ヶ月に1回開催されます。郡議会には8つの専門委員会が置かれ、決定事項の内容面での準備を行っています。委員会はそれぞれ、郡委員会、予算と財政、監査、地域計画、建設、住宅、商工業、農業、環境保護、廃棄物管理、保健、高齢者、社会、教育文化、青少年支援を担当しています。

郡内にはブランデンブルク土壌保全局、下級水道局、下級廃棄物管理局が置かれています。また、エーバースヴァルデにはブランデンブルク州中央公文書館の支所があります。

紋章

紋章は1995年10月17日に承認されました。紋章記述は「銀と赤で4つに区分けされる。鷲は交互に色分けされ、飛び立つ姿と金色の嘴と爪がある。翼の上に金色のクローバーの茎がつく」です。

経済

バルニム郡の経済は、農業、手工業を含む製造業、観光、サービス、エネルギー、健康が主なものです。エーバースヴァルデは経済拠点として、ブランデンブルク州内に15設けられた地域成長拠点の一つであり、指定された先進産業が支援されています。

市町村

郡内には多数の市町村があります。最も人口が多い都市は郡庁所在都市であるベルナウ・バイ・ベルリンで、エーバースヴァルデが続きます。

[市町村のリストは省略]

交通

バルニム郡には、A10（ベルリン環状道）とベルリンからシュチェチンへ至るA11の2本の連邦自動車道が通っています。この他に郡内には連邦道路 (B2, B109, B158, B167, B273) が走り、また数多くの郡道があります。鉄道路線には、ベルリンを起点にエーバースヴァルデ、アンガーミュンデ経由、シュトラールズントまたはシュチェチンに至るベルリン-シュチェチン線のほか、ヴリーツェン線、エリカ線があります。また地方バス路線もいくつか整備されています。これらの路線は、郡内の公共交通の骨格を成しています。

環境

バルニム郡は、2008年8月以来、郡議会の決議に則り、ゼロ・エミッション戦略を実施しています。この戦略の目的は、EUとドイツ連邦政府が定める気候保護の要件を、2011年までに前倒しで達成することでした。2011年までに熱需要の14%を再生可能エネルギーで賄うという目標は、2008年末までに半分が達成されました。

郡の行政庁舎であるパウル＝ヴンダーリヒ＝ハウスは、エネルギー効率の良い建物として知られており、2008年にはドイツ持続可能建築協会 (DGNB) から金賞を授与されました。

バルニム郡では、学校のプロジェクトモジュールを制定し、再生可能エネルギー、気候及び環境保護への取り組みを推進しています。また、ブロードヴィーンでは、エネルギー供給の全量を再生可能エネルギーに切り替えるべく取り組みが続けられています。

ナンバープレート

1994年1月1日に郡には「BAR」の略号が割り当てられ、使用されてきました。2013年3月19日以来、加えて「BER」（ベルナウ）及び「EW」（エーバースヴァルデ）の利用が可能となっています。

参考文献

Barnim 2007/2008. Die aktuellen Daten aus Städten, Ämtern und Gemeinden; Dakapo Pressebüro (Hrsg.)

外部リンク

バルニム郡の公式サイト
* バルニム郡エネルギー戦略の公式サイト

脚注

[脚注へのリンク]

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