ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!

ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!

『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』は、1990年4月19日から9月20日までの間、毎週木曜日の21:00から21:54にフジテレビ系列で放送された生放送のバラエティ番組です。この番組は、お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良さんと南原清隆さんがメインキャストを務め、観客を巻き込んだ楽しいコントが展開される形式が特徴です。

番組の概要

舞台は、菅井きんさんが大家を務める「メゾンド・キン」というアパートです。このアパートで共同生活を送りながら、お笑いの放送作家である内村さんとテレビ局のアシスタントディレクターの南原さんが日常のドタバタ劇を繰り広げます。コントが進行する中には、アパートの住人やゲストが訪れ、彼らと一緒にオリジナルの面白いビデオを見ながらトークを楽しむスタイルが特徴的です。

番組のオープニングコントでは、内村さんと南原さんがクレジットタイトルが流れる中、毎回ドタバタコントを披露します。この際に、南原さんのアシスタントであることがネタにされ、「おめえって奴はよぉ」という台詞が業を煮やす合図となります。さらに、観客のリアクションを引き出すために、南原さんが「外が騒がしいぞ」と窓を開ける仕草をしながら冗談を挟む場面も印象的でした。

エンディングと人気だったコーナー

番組のエンディングテーマは、平松愛理さんの「月のランプ」であり、彼女が毎週生出演してピアノを弾き語りする形式が取られました。このコーナーも大変人気があり、平松さんの音楽キャリアを広げるきっかけとなりました。

『誰かがやらねば!』は本来、半年間のつなぎ番組として設計されていましたが、視聴者からの支持を受けて翌年10月からは、曜日を変えて『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』という続編がスタートしました。続編では、内村さんと南原さんの数年後の設定で、収入が増えた彼らの新たな生活が描かれています。

バラエティ豊かなビデオコーナー

この番組では、映画のパロディをはじめとしたさまざまなビデオコーナーが展開されました。例えば、内村さんがジャッキー・チェンやブルース・リーのパロディを演じる「ウッチー・チェン」や「テルース・リー」など、内村さんのアクションと演技に彩られました。また、南原さんの「エルム街の13日の金曜日」パロディや、一発ギャグの「ビバリーヒルズ・コップ」なども視聴者に笑いを提供しました。

さらに、「気持ちになれるビデオ」では、特定の視点から出来事を体験できる体験型のビデオが人気を博しました。一般的にはありえない展開の「見たこともないドラマ」や、内村先輩が後輩を巻き込む悪行を描いた「内村せんぱ～い！」など、ユニークな設定やキャラクターが視聴者に印象を残しました。

番組の影響と歴史

この番組は、お笑い界でのウッチャンナンチャンの地位を築くのに寄与しました。また、元はフジテレビの人気番組『とんねるずのみなさんのおかげです』の休止期間中のつなぎ企画として始まりましたが、結果的には多くのファンに支持され、続編が作られるなど影響力を持つ存在となりました。

最終的にこの番組は、ウッチャンナンチャンのコンビの持ち味を最大限に引き出し、視聴者に楽しいひと時を提供することに成功した多彩なバラエティ番組の一つと言えるでしょう。

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