ウドーンターニー県

ウドーンターニー県は、タイ東北部に位置する県の一つで、周辺にはノーンカーイ県、サコンナコーン県、カーラシン県、コーンケン県、ノーンブワラムプー県、ルーイ県と隣接しています。県庁所在地はウドーンターニー市です。日本語では、ウドンターニー県とも表記されます。

地理

ウドーンターニー県は、コーラート台地の中央部に位置しています。

歴史

この地域には、ユネスコの世界遺産に登録されているバーンチエン遺跡があります。この遺跡は青銅器時代のものとされ、この地で農業が発達していたことを示唆しています。ウドーンターニーは、乾燥した気候が特徴的な東北部において、農業が盛んな地域として知られています。

1960年代、ベトナム戦争時にアメリカ軍が軍事基地をウドーンターニーに設置しました。これは、この地域の農業経済の発展と、タイ政府がアメリカ軍を優遇した結果だと考えられています。このアメリカ軍基地は1976年にタイ軍に返還されましたが、ウドーンターニーに大きな変化をもたらしました。米軍の駐留により、地元の人々は英語を積極的に学び、国際性が高まりました。また、東北部が貧困に苦しんでいた時代には、ウドーンターニーの人々は英語力を活かして中東の油田など海外で働く機会を得ました。ただし、近年の若い世代の英語力は他の地域と同程度です。この地域とアメリカのつながりが生まれたのも、この米軍基地があったためです。

交通

ウドーンターニー県にはウドーンターニー国際空港があります。

放送

中波放送局として、NBCが684 kHz、747 kHz、774 kHz、1089 kHzで放送しています。また、バーンドゥン郡にはアメリカの声（VOA）とラジオ・タイランド国際放送の短波中継所であるIBB Thailand Transmitting Stationがあります。

行政区分

ウドーンターニー県は20の郡（アムプー）に分かれており、その下に155の町（タムボン）と1682の村（ムーバーン）があります。なお、郡のリストで欠番になっている12番から16番は、現在ノーンブワラムプー県となっている地域です。

県章

（県章の画像は、ここに表示することはできません。）

もう一度検索