ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』（2001年 7月20日公開）は、ウルトラシリーズの21世紀最初の映画作品です。この作品では、主人公の春野ムサシとウルトラマンコスモスの出会いを描いています。キャッチコピーには「君も勇者になれる!」「優しさがあれば、強くもなれる!」があり、子どもたちに希望と勇気を与えるメッセージが込められています。

概要

本作は、テレビシリーズ『ウルトラマンコスモス』より8年前の出来事を背景にしています。公開当初は2001年3月を予定していましたが、松竹の事情で7月に延期となり、テレビシリーズも当初の10月から7月に前倒しで放送されることになりました。そのため、劇中の時系列と公開時期が逆転してしまいました。

作中のウルトラマンは、物語の中でサンタクロースのようなおとぎ話の存在として描かれ、実際にその存在を信じているのはムサシだけです。更に、旧シリーズに出演していた俳優たちも登場するなど、ファンにとっての魅力が詰まった作品となっています。

特筆すべき点は、敵となるバルタン星人が登場することで、本作だけが旧シリーズの怪獣を取り入れた作品であることです。監督の飯島敏宏は、過去にバルタン星人が初めて登場した『ウルトラマン』の第2話を監督しており、彼の新たなリクエストによってこのキャラクターが参戦することとなりました。ストーリーは飯島が過去に書いた未製作脚本を元にしており、独自の視点が込められています。

この映画の中で描かれるストーリーは、2001年に地球に訪れたバルタン星人と、それに立ち向かうウルトラマンコスモスとの戦いを中心に展開します。

ストーリー

物語は西暦2001年、母星を失ったバルタン星人が新たな居住地を求めて地球へやって来るところから始まります。しかし、ウルトラマンコスモスが彼らを追い、地球での戦いが繰り広げられます。コスモスはバルタン星人との戦闘中にエネルギーを失ってしまいますが、その時に地球の少年ムサシに助けられます。ムサシはウルトラマンの存在を信じ、コスモスと協力して地球を侵略しようとするバルタン星人に立ち向かっていきます。

登場人物

- 春野ムサシ: 物語の主人公で、ウルトラマンコスモスとファーストコンタクトを果たす小学5年生の男の子。
- 春野勇次郎: ムサシの継父で関西弁を話す警察官。彼はムサシの夢を応援している。
- 春野みち子: ムサシの母。ウルトラマンの存在を信じられない部分もあるが、深い愛情を持っている。
- マリ: ムサシの友だちで、彼に深い友情を抱いている。
- ツトム: ムサシの幼馴染みで、最初はムサシのコスモス目撃談を信じていなかった。

これらの登場人物たちが協力し合い、友情を深めながら物語は進行します。さらに、科学調査サークル（SRC）など多様な組織も登場し、独自の役割を持っています。これにより、物語はより深みを味わい、視聴者に感動を与える要素が加えられています。

音楽

映画の主題歌「ウルトラマンコスモス〜君にできるなにか」は、松井五郎の作詞と鈴木キサブローの作曲によって制作され、物語のテーマを強調する役割を果たしています。

結論

『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』は、勇気や友情、優しさをテーマにした作品であり、大人から子どもまで笑顔にする内容となっています。ウルトラマンシリーズの新たな魅力を引き出し、視聴者に感動を与える一作として、今なお多くのファンに愛され続けています。

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