ウルトラマンサーガ

ウルトラマンサーガ (ULTRAMAN SAGA)

『ウルトラマンサーガ』は、2012年3月24日に全国で公開された円谷プロダクションの特撮映画です。この作品は、ウルトラマンシリーズ45周年を記念した作品であり、2010年に公開された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の続編として位置づけられています。キャッチコピーには「僕らにはまだ、輝く希望がある!!」や「誰も見たことのないウルトラマン」があり、希望をもたらすヒーローの物語が描かれています。

概要

映画は、最初は2011年12月に公開される予定でしたが、東日本大震災の影響で一時制作が中断されました。その後、復興支援として制作が再開されました。ウルトラマンダイナ、ウルトラマンコスモス、そしてウルトラマンゼロというキャラクターが中心となり、彼らは巨大な敵と戦います。コスモスが映画に登場するのは2003年以来9年ぶりで、また、ウルトラマンが同年3月に公開されるのは、2000年の『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』以来12年ぶりです。

入場者特典として、故内山まもるの遺作となる漫画『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』を収録したミニブックがプレゼントされました。公開直前には、ウルトラマンゼロが1日駅長に就任するイベントも実施されました。

特徴

本作は、ウルトラ映画として初めて2D・3D版での同時上映を行い、撮影においては本編制作班と特撮班の二班体制で進められました。さらに、主要キャストにDAIGOが起用され、ウルトラマンの人間体役を演じました。この作品では、地球が舞台として久しぶりに利用され、ミニチュア特撮も復活しています。特に、アスカやスーパーGUTSのその後が描かれ、また新たな女性隊員からなるチームUが登場しました。これは、過去のシリーズでも全員が女性隊員の防衛チームが描かれたことはなかったため、画期的でした。

ストーリー

物語は、ヒーローや怪獣が存在しない別宇宙の地球、フューチャーアースを舞台にしています。ここでは、バット星人がゼットンを育成する実験場として使い、地球上の生命はほぼ消えてしまいました。しかし、7人の女性たちが地球防衛組織・チームUとして子供たちを守るために立ち上がります。

怪獣アーストロンの出現により、チームUのリーダー・アンナが危機に陥るものの、ウルトラマンダイナが救い出します。その後、ウルトラマンゼロはフューチャーアースに時間を超えて移動し、ダイナやコスモスと共に敵と戦います。物語の中で、彼らはバット星人が覚醒させたハイパーゼットンに立ち向かうことになります。

登場人物

主要キャラクターには、アスカ・シン、タイガ・ノゾム、春野ムサシが含まれ、彼らがウルトラマンに変身し、敵に立ち向かいます。ウルトラ兄弟も登場し、光の国から応援を送るシーンもあり、ファンにはたまらない要素が多く含まれています。

「ウルトラマンサーガ」は、映像ソフト化され、特典映像やメイキング集なども収録されています。観客動員数は初日2日間で11万人を超え、興行収入は5億3000万円に達しました。作品そのものがファンに愛されている証でもあります。

この映画は、希望や友情の大切さを伝え、未来に向かって頑張り続ける勇気を持つことの重要性を教えてくれます。ウルトラマンたちが織りなすドラマと迫力ある特撮が融合した、素晴らしい作品として多くの人に親しまれています。

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