ウンポコ

『ウンポコ』について

『ウンポコ』は新書館が出版した漫画雑誌で、2005年3月に創刊されました。この雑誌は季刊誌として発行され、主にコメディ、ギャグ、エッセイ漫画を中心に展開されていました。『月刊ウィングス』の派生誌であり、正式には流通コードの無いコミックスとして扱われていました。その名称はスペイン語の「Un poco（少し）」に由来しています。また、演奏記号の用法からの引用とも言われています。

2009年3月、ス巻号の販売をもって『ウンポコ』は休刊を迎えました。その後、2012年6月に新書館が「Webウィングス」として配信していたコミック・エッセイの部分が「ウンポコweb」として独立することが発表され、『ウンポコ』の名が再び使用されることとなりました。これは、読者にとって嬉しいニュースであったに違いありません。

主な掲載作品

『ウンポコ』では、多彩な作家による独創的な作品が数多く掲載されていました。たとえば、潮須磨子による「アランとドロン」、羽崎やすみの「おまかせサイコBOYS」、そして三池ろむこの「おむさが」など、コメディやギャグに特化した魅力的な作品がありました。

さらに、堀江蟹子の「QPing」や、ミキマキの「少年よ耽美を描け」など、様々なジャンルが作品に色を添えていました。他にも、松山花子による「青流学園男子中等部」や池田乾の「戦う!セバスチャン」、BENNY'Sの「転校生が行く!!」なども読者の人気を集めました。

また、エッセイ漫画も多く掲載されており、菅野彰と立花実枝子の共作「あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します」や、久世番子の「暴れん坊本屋さん」、志々藤からりの「イカサマアシスタントへの道」など、多様な視点から日常を描いた作品が楽しめました。これらの作品は、読者に笑いと共感をもたらしました。

雑誌の影響

『ウンポコ』は、作家たちの自由な表現の場として機能し、ユニークな視点で描かれる作品は、読者に新たな価値観を提供しました。また、休刊後もその名を持つ「ウンポコweb」が登場したことで、多くのファンたちは再びその魅力を体験することができるようになりました。

結論

『ウンポコ』は、創刊から休刊に至る過程で、多くの漫画家や読者を魅了し続けた雑誌でした。コメディやエッセイ漫画を中心とした内容は、多様性に富んでおり、どの作品も独自の魅力がありました。休刊後もその名が新たな形で生き続けることにより、多くのファンたちはその懐かしい感覚を再び味わっています。今後も『ウンポコ』の遺産は、漫画界の中で繰り返し語り継がれていくことでしょう。

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