ウーマンズ・ビート ドラマスペシャル〜溺れる人〜

溺れる人

『溺れる人』は、2005年3月1日に日本テレビで放送されたテレビドラマで、視聴率は20.3%を記録しました。このドラマは、藤崎麻里の著書を原作としており、アルコール依存症とその克服に向けた壮絶な闘いをテーマにしています。主演の篠原涼子はこの役柄で高く評価され、第31回放送文化基金賞テレビドラマ部門優秀賞を受賞、演技賞も獲得しました。

概要

作品は、アルコール依存症という病気に苦しむ女性とその家族の姿を描いており、主人公は東京の一流大学を卒業した31歳の一児の母です。彼女は結婚5年目の夫と共に、苦悩を乗り越えるために断酒を決意します。しかし彼女を襲う禁断症状や依存症の実態は過酷です。ドラマはこの主人公の奮闘を通じて、夫婦関係や家族とは何かを問いかけています。

あらすじ

主人公の麻里は、高校の先輩である誠治と26歳で結婚し、松本市で幸せな生活を送っていました。彼女は一流大学を卒業し、会社員として働いていたほか、ピアノの才能も持っていました。しかし、結婚後、誠治は麻里の酒癖に疑念を抱き始めます。麻里は酒好きであることを自覚していましたが、次第にその嗜好は異常なものに変わり、どれだけ酒を飲んでも満足することができなくなります。捨てられたリサイクル品を漁る、ゴミの中を探す、果ては万引きに手を染めるまでに至った麻里は、ついに自らの意思で病院の閉鎖病棟に入る決意をします。

キャスト

• - 水沢 麻里（篠原涼子）：アルコール依存症と闘う主婦、一児の母。
• - 水沢 誠治（西島秀俊）：麻里の夫である路線バス運転手。麻里の支えになろうとするが、彼女の病に悩む。
• - 吉村 加寿子（室井滋）：麻里の主治医である精神科医。
• - 森原主任（布施博）：誠治の先輩。
• - 渡会 耕作（前田吟）：麻里の父親。
• - 渡会 文絵（栗原小巻）：麻里の母。麻里に過剰な期待をかけて育てました。

スタッフ

• - 原作：藤崎麻里『溺れる人』（中央公論新社刊）
• - 脚本：井上由美子
• - 演出：雨宮望
• - 音楽：糸川玲子
• - 主題歌：竹内まりや
• - プロデューサー：前田伸一郎、荻野哲弘
• - 制作協力：日本テレビエンタープライズ
• - 製作著作：日本テレビ

受賞歴

• - 第31回放送文化基金賞・テレビドラマ部門優秀賞
• - 演技賞（篠原涼子）
• - 第42回ギャラクシー賞・奨励賞（篠原涼子）

『溺れる人』は、その感動的なストーリーと緊迫感のある描写により、多くの視聴者の心に深く刻まれる作品となりました。

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