ウーマン・オン・トップ

『ウーマン・オン・トップ』は、2000年に公開されたアメリカのロマンティックコメディ映画です。監督はフィナ・トレス、主演はペネロペ・クルスが務め、ムリロ・ベニチオなどが共演しています。

物語の主人公は、ブラジルで生まれ育ったイザベラ。幼い頃から乗り物酔いに悩まされていた彼女は、家で料理を学び、類まれなる料理の腕を持つ美しい女性へと成長します。彼女はハンサムな青年トニーニョと恋に落ち結婚、彼の店でシェフとして働くことになります。しかし、店の看板として派手に振る舞うトニーニョと、裏方に徹するイザベラの間には、徐々に不満が募っていきます。一方、何事にも主導権を握りたいイザベラに、トニーニョも不満を爆発させ、浮気に走ってしまいます。

その現場を目撃したイザベラは、故郷を飛び出し、幼なじみでトランスジェンダーのモニカが暮らすサンフランシスコへ。新たな生活を始めた彼女は、料理学校の講師として働き始めますが、トニーニョへの思いを断ち切ることができず、仕事に身が入りません。そこで、海の女神に捧げ物をして、トニーニョへの愛情を消し去るまじないをかけます。

まじないによって過去を振り切ったイザベラは、その魅力を開花させます。そんな彼女に一目惚れしたテレビプロデューサーのクリフは、イザベラを主役にした料理ショー番組を企画。番組は彼女のセクシーな魅力で人気となり、イザベラは瞬く間にスターとなります。そこへ、イザベラを取り戻そうとトニーニョが現れますが、彼女は拒否。しかし、トニーニョの甘い歌声が気に入られたことで、番組に無理やり出演することになってしまいます。

番組の人気は上昇しますが、イザベラを巡るトニーニョとクリフの三角関係は膠着状態に。イザベラはクリフとの新たな恋を考えますが、トニーニョの存在がどうしてもそれを阻んでしまうのです。そんな中、番組の全米放送が決まるかもしれないという重要な日、番組の「アメリカナイズ」に不満を抱いたイザベラは番組を辞めてしまいます。そして、改めてトニーニョの存在の大きさに気付き、海の女神にまじないを解いてもらおうとしますが失敗します。

番組を降板したイザベラがスタジオで荷物を整理していると、そこにトニーニョが現れます。2人で一緒に料理を始めた時、突然まじないが解け、イザベラはトニーニョへの愛を取り戻します。その後、2人はブラジルに戻り、新しい店を「対等なパートナー」として切り盛りすることに。そこには恋人同士となったモニカとクリフの姿もありました。

主なキャスト

イザベラ・オリヴェイラ：ペネロペ・クルス（日本語吹替：山像かおり） - 乗り物酔いをしやすいが料理の腕は抜群の美女。
トニーニョ・オリヴェイラ：ムリロ・ベニチオ（日本語吹替：松本保典） - 歌が得意なイザベラの夫。
モニカ・ジョーンズ：ハロルド・ペリノー・ジュニア（日本語吹替：内田直哉） - イザベラの幼なじみでトランスジェンダー。イザベラの助手として料理番組に出演。
クリフ・ロイド：マーク・フォイアスタイン（日本語吹替：堀内賢雄） - テレビプロデューサー。イザベラの料理番組を企画。
アレックス・リーヴス：ジョン・デ・ランシー（日本語吹替：玄田哲章） - クリストの上司。


作品の評価

この作品は、批評家からは賛否両論の評価を受けています。Rotten Tomatoesでは、批評家の意見として「ペネロペ・クルスの美しさと魅力は認められるものの、ロマンスとしては熱気が足りず、真実味に欠ける。また、責任逃れのような結末で観客を満足させようとしている」と評され、99件のレビューのうち34％が高評価、平均点は10点満点中4.80点です。Metacriticでは、31件のレビューのうち、高評価が9件、賛否両論が13件、低評価が9件で、平均点は100点満点中41点となっています。

外部リンク

ウーマン・オン・トップ - allcinema
ウーマン・オン・トップ - KINENOTE
Woman on Top - オールムービー（英語）
Woman on Top - IMDb（英語）
Woman on Top - Rotten Tomatoes（英語）

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