エアにに

アルバム『エアにに』の紹介

『エアにに』は、日本のアーティストである長谷川白紙のデビューアルバムで、2019年11月13日にミュージックマインからリリースされました。この作品は、長谷川が自身の音楽的探求を深め、独自のスタイルを確立する過程を反映しています。音楽は彼がSoundCloudやBandcampを通じて発表してきた成果の集大成として、多くのリスナーや批評家の注目を集めました。

アルバムの背景

長谷川白紙は2018年に初の全国流通盤『草木萌動』をリリースし、すぐに音楽メディアに取り上げられ、多くのファンを獲得しました。その後、多様な音楽的要素を取り入れたこの『エアにに』を発表することで、彼の音楽的成長が更に期待される結果となりました。アルバムには、川崎太一朗（トランペット）、石若駿（ドラム）などの著名なミュージシャンが参加しており、長谷川自身も他のアーティストへ提供した楽曲のセルフカヴァーやこれまでの人気曲を取り入れたミックスが含まれています。

音楽的スタイル

『エアにに』の音楽性は、多岐にわたるジャンルの影響を受けています。ジャズ、ブレイクビーツ、ドラムンベース、現代音楽など、さまざまな音楽的要素が巧みに融合され、長谷川の独自のサウンドを作り上げています。このアルバムには「徹底して他者性を追求した作品」としての意図が込められ、個人的な感情よりも、外部の音楽的要素を探求する姿勢が強調されています。

批評と評価

リリース後、『エアにに』は多くの音楽メディアで高く評価されました。音楽・マガジンの評論家、近藤真弥は、「古今東西の音楽やリズム的なイディオムを独自に再構成する能力」とともに、長谷川の「暴力と破壊を美に収めるオリジナリティ」を称賛しました。また、同誌の編集長である久保太郎は、アルバムを通じて感じられる超高速ジャズ・サウンドが「ボカロ以降の世代らしさ」を示していることを指摘しつつ、ポップなメロディが乗った楽曲は、むしろ20世紀のポピュラー・ミュージックに根ざしたものとしての正統派音楽家像を浮かび上がらせていると評しました。

受賞歴

『エアにに』は、音楽シーンにおいても大きな影響を与えました。2020年には、第12回CDショップ大賞に入賞した他、APPLE VINEGAR -Music Award-にもノミネートされるなど、その実力が広く認知されることとなりました。

収録曲

アルバムには、様々な才能が詰め込まれた楽曲が収められており、リスナーはその多様性と独創性に驚かされることでしょう。長谷川白紙の『エアにに』は、音楽の新たな地平を切り拓く作品として、これからも多くの人々によって愛されることでしょう。

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