CDショップ大賞

CDショップ大賞について

CDショップ大賞（シーディーショップたいしょう）は、日本の音楽シーンで特に注目を集める賞のひとつであり、全日本CDショップ店員組合が主催しています。全国のCDショップ店員が一丸となり、毎年選出されるこの賞は、多くの音楽ファンにとって新たなアーティストや作品との出会いを提供する機会となっています。一般的には「本屋大賞の音楽版」とも称されますが、その選考方法には独自の特色があります。

選考プロセス

CDショップ大賞は、店舗で実際に音楽を販売している店員たちがその専門的な目と耳を活かして作品を選出します。選考の段階では、メジャー・インディーズを問わず、あらゆる音楽作品が対象となります。この賞の特徴は、店員たちが個人的な嗜好を越えて「本当にお客様に推薦したい作品」を選び、全国に広めることを目的としている点です。選考基準は、店舗での反響や視点を反映したものであり、年々新しい才能や素晴らしい作品の発見が期待されています。

投票と授賞式

投票は、CDショップで新譜を扱う店員（アルバイトやパートも含む）が行います。投票には本名、店名、推薦コメントを明記し、ウェブ、スマホ、FAXのいずれかの方法で行われます。選考の方式は、第12回より年に2回あるノミネート投票を年1回に変更し、各店員が3作品を選ぶ形を取ります。ノミネートされた作品の中から、最終的に大賞を選ぶために集中投票が行われ、各年度の大賞が決定されます。

授賞式は、初回が渋谷のHMV店内で行われ、当時はまだそれほど注目されていなかったことから、大橋トリオのみが参加するという静かなものでした。しかし、第2回以降は、レコード会社やショップ店員の協力により、盛り上がりを見せ、大賞受賞者のパフォーマンスが行われるようになりました。

受賞部分

CDショップ大賞には、いくつかの受賞部門があります。大賞は、全入賞作品の中から選ばれる最高の栄誉であり、第11回以降は「赤」と「青」の2項目からそれぞれ選ばれるようになりました。「赤」はリスナーが何度でも聴きたくなる作品を対象とし、「青」は新人アーティストのブレイクを期待される作品を対象にしています。その他に、準大賞やニューブラッド賞、BEST ARTIST賞なども設けられ、各部門での優れた作品がフィーチャーされています。

また、地域に根ざした受賞制度もあり、中国・四国ブロック賞、九州ブロック賞などが設けられ、地元の音楽シーンを盛り上げています。

まとめ

CDショップ大賞は、音楽ファンに新しい発見と体験を提供することを目指しており、毎年の結果が注目されています。選考に参加するショップ店員たちの情熱が反映された結果は、私たちにとって音楽に対する新たな視点を与えてくれるものです。また、この賞を通じて、誰かの人生に影響を与えることができる素晴らしい作品との素敵な出会いが生まれています。

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