エアステージ

月刊エアステージ（AIRSTAGE）

『月刊エアステージ』は、イカロス出版が発行する、航空関連業界への就職を目指す読者に向けた専門情報誌です。かつては旅客機専門誌『月刊エアライン』の姉妹誌として誕生しました。

沿革

本誌は1985年8月、『スチュワーデスマガジン』という名称で創刊されました。当時は主に女性客室乗務員の就職情報に特化した内容でした。しかし、1999年4月に施行された男女雇用機会均等法の理念に基づき、2000年1月号より女性を特定する「スチュワーデス」という言葉を除いた現在の誌名、『エアステージ』に改称されました。この改称を機に、誌面で扱う職種も拡大。客室乗務員だけでなく、グランドスタッフ（旧称グランドホステスを含む）や航空会社の総合職など、航空関連業界における多様な職種を志望する男女双方を対象とした就職情報誌へと生まれ変わりました。

誌面内容

『エアステージ』の核となる記事は、航空各社の最新採用募集情報です。国内外の航空会社の客室乗務員や地上職などの募集要項やスケジュールが詳細に掲載されます。また、これらの職種を目指す上で不可欠な採用試験対策記事も充実しています。具体的には、面接試験を突破するためのテクニック、履歴書やエントリーシートに添付する証明写真の効果的な写り方、試験官に好印象を与える服装やメイクの方法など、実践的なアドバイスが豊富に提供されています。その他、現役の客室乗務員や空港地上職社員へのインタビューを通して仕事内容ややりがいを紹介する記事、実際のフライトに同行したルポ、就職活動に役立つ一般常識問題集や、身だしなみを整えるためのメイクやファッション講座なども定番企画として読者の支持を得ています。毎月の表紙には、現役の客室乗務員がその航空会社の制服姿で登場するのも特徴の一つです。

男性読者への対応

創刊当初、日本の大手航空会社では男性客室乗務員の採用が少なかったため、誌面は女性向けのコンテンツが大半を占めていました。しかし、その後の航空業界の規制緩和により登場したスカイマークやエアドゥ、あるいはLCCなどでは設立当初から男性客室乗務員を採用しており、近年は日本航空やANAでも男性客室乗務員の採用が増加傾向にあります。このような時代の流れを受け、『エアステージ』でも男性客室乗務員を志す読者に向けた特集が組まれる機会が増えました。2020年には、男性客室乗務員に特化した別冊も刊行されており、多様な読者層に対応する姿勢が見られます。

基本データ（2020年11月号現在）

発行元: イカロス出版
発売日: 毎月28日
定価: 1,188円（消費税込み）
年間定期購読料: 15,096円（消費税・送料込み）

その他

2009年時点では、夏ダイヤと冬ダイヤの年2回、『航空旅行ハンドブック』が本誌の増刊として発行されていました。なお、近年事業を展開している同名のドローン総合事業会社、株式会社AIRSTAGEとは直接的な関係はありません。

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