エアライン (雑誌)

月刊エアライン

『エアライン』は、日本の出版社であるイカロス出版が発行する、旅客機と航空業界に関する情報を専門とする月刊誌です。1980年の創刊以来、主に旅客機の機材解説、航空業界のニュース、そして航空分野への就職情報などを扱い、多くの航空ファンや関係者から支持を集めてきました。

概要と歴史

本誌は1980年11月号として、定価580円で創刊されました。創刊当初は、旅客機の機体や運航に関する情報に加え、航空業界への就職を目指す読者向けの就職情報も重要なコンテンツの一つでした。しかし、1985年8月に客室乗務員やグランドスタッフといった職種に特化した新たな就職情報誌『スチュワーデスマガジン』（後に『エアステージ』と改称）が同じイカロス出版から創刊されたことを契機に、『エアライン』誌は内容の方向性をより旅客機そのものや航空運航サービス、業界全般の情報へとシフトさせていきました。現在でも、総合職やパイロット、航空管制官など、他の職種に関する就職情報や専門学校ガイドなども一部掲載されています。

誌面のデザインにも変化が見られます。特に2021年度からは、表紙を含め誌面全体のデザインが一新され、より現代的なレイアウトとなりました。また、創刊以来長らく採用されていた縦書き・左開きという形式は、2016年1月号をもって終了し、鉄道雑誌などで一般的な横書き・右開きに変更されています。

本誌は2021年2月号で通巻500号という大きな節目を迎えました。創刊当時には、つばさ出版社が発行していた『月刊 翼』という、本誌よりも古い歴史を持つ旅客機専門誌も存在しましたが、こちらは1992年に休刊しています。

発行情報

（2021年1月現在）

発行元: イカロス出版
発売日: 原則として毎月30日（ただし、2月号と4月号は28日頃に発売される場合があります）
定価: 1430円（消費税込み）。ただし、増刊号や特定の号では1650円となる場合もあります。
年間定期購読料: 15000円（消費税込み）
* 発行部数: 10万部と公表されていますが、これは発行元による自称であり、第三者機関による客観的な調査に基づく数値ではないとされています。

関連分野・雑誌

本誌で取り上げられることの多い関連分野としては、航空会社、空港、グランドスタッフなどが挙げられます。また、国内外には『航空ファン』(日本)、『Airliner World』(イギリス)、『Airways Magazine』(アメリカ)といった、航空分野を専門とする他の雑誌も発行されています。本誌に関連する情報を提供するウェブサイトとして、「AIRLINE web」があります。

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