エアースタジオ

エアースタジオの概要

エアースタジオ株式会社（Air Studio Co., Ltd.）は、東京都墨田区両国に本社を構える日本の舞台および映像制作会社です。舞台制作を中心に、様々なイベントや映像作品の企画・制作を手掛けています。特に注目すべきは、稽古期間をわずか1週間とし、自社劇場である両国・東日本橋にて、毎週のペースで所属メンバーや外部からの出演者によって舞台上演を行っている点です。

この独自のスタイルは、若手タレントの育成においても活用されており、多くの芸能事務所が利用しています。また、その実績の一端として、デビュー当時の人気デュオ「WaT」のメンバーであるウエンツ瑛士や小池徹平が、エアースタジオの舞台で初期の経験を積んでいました。

また、2006年には池袋の東京芸術劇場で上演された『GENJI〜最後の源氏〜』に、元バレーボール日本代表選手の大林素子が北条政子役で出演し、初舞台を踏んだことでも知られています。

舞台と映像の制作

エアースタジオでは、毎年50本以上の舞台を制作しており、固定の自社スタジオだけでなく、他の劇場でも数回にわたって公演を行っています。2010年6月には、東日本橋において「AQUA studio」を開設し、さらなる作品制作の場を拡充しました。2012年には、拠点を東銀座から両国に移し、改めて自社劇場「Air studio」としてオープンしました。

また、近年では、映像作品へのキャスティング協力や漫画原作の制作も行っており、舞台美術や映像制作といった専門分野でも高い評価を受けています。さらに、2013年にはカフェバー「samasama」を両国でオープンし、その後も数店舗を展開。飲食業にも進出するなど、活動の幅を広げています。

劇団空感エンジンの設立

2008年には、エアースタジオを基盤とする劇団「空感エンジン」を旗揚げし、劇団名は後に「劇団空感演人」となりました。この劇団は、座長の松丸雅人、副座長の田島英明や今田尚志が主導し、数多くの舞台作品を上演しています。彼らは、エアースタジオの特色を活かし、独自のストーリー展開やキャラクターを舞台に落とし込むことで、多くの観客に感動を届けています。

主な作品

エアースタジオで制作された作品は多岐にわたり、脚本を藤森一朗が手掛けるものがほとんどです。初演作品には『SAKURA』（2000年）、『時計〜僕がいる理由〜』（2002年）、および『ろまんす』（2003年）があり、こうした作品群は高い評価を得ています。

また、エアースタジオは「GO,JET!」シリーズなどの人気シリーズを次々と生み出し、観客を魅了し続けています。作品は、毎年数本の新作が提供され、既存の人気作品の再演も行われています。

まとめ

エアースタジオは、独自の舞台制作スタイルと若手タレント育成への取り組みが評価されている企業です。その作品群は多岐にわたり、多くの観客に愛され続けています。今後のさらなる展開や新たな挑戦にも期待が高まります。エアースタジオは、日本の演劇および映像業界において、重要な役割を果たし続けることでしょう。

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