エイエムアイ

株式会社エイエムアイの歴史

株式会社エイエムアイは、1999年11月に設立されたアミューズメントゲーム機器の販売企業です。この会社は、元エイブルコーポレーションの社員である徳田恭敏が創業しました。デジタルゲームの業界で非常に特異なポジションを確立し、主にアーケードゲームの機器の販売を手掛けていました。その名は、"Amusement Marketing International"の略称から来ています。

設立と成長期

エイエムアイは、設立当初からケイブが製作したアーケードゲームを独占的に扱う権利を持ち、特に注目されたタイトルであった「怒首領蜂」シリーズや「エスプガルーダ」、「虫姫さま」など、数々の人気ゲームを市場に投入しました。これにより、エイムアイはアーケードゲーム市場において重要な役割を果たしました。

経営の悪化

しかし、順調だった業績には暗雲が立ち込めてきます。2008年にはケイブとの独占販売契約が終了し、その後ケイブ自体が2013年までにアーケード事業から撤退することにもなりました。この影響を受け、会社の業績は急速に悪化します。さらに、2009年にリリースされた「THE KING OF FIGHTERS XII」の仕入れにおいても決済の失敗が重なり、資金的に厳しい状況に陥りました。

その結果、同年のアミューズメントマシンショーへの出展も取りやめることとなりました。業務の縮小が続き、最終的には2009年11月末までに営業を停止し、自己破産へ向けた準備を始める事態となったのです。

破産手続き

2010年2月17日、東京地方裁判所はエイエムアイの破産手続き開始を決定しました。徳田自身も、この破産手続きに関与することとなり、会社の終焉を迎えたのです。このように、エイエムアイの成功と失敗の歴史は、急激な市場の変化や不運な出来事に大きく影響されたといえます。

代表的なゲームタイトル

エイエムアイが取り扱った代表的なゲームには、以下のようなタイトルがあります。

• - 闘幻狂 (2002年, IGS)
• - 怒首領蜂 大往生 (2002年, ケイブ)
• - 虫姫さま (2004年, ケイブ)
• - デススマイルズ (2007年, ケイブ)
• - THE KING OF FIGHTERS XII (2009年, SNKプレイモア)

これらのゲームは市場において非常に人気があり、エイエムアイの名を広める要因となりました。しかし、会社の歴史はその成功とともに、最終的には経営の厳しさによって幕を下ろすこととなりました。

結論

株式会社エイエムアイの物語は、アーケードゲームの興隆と衰退の過程を映し出すものであり、その影響は今でもゲーム業界の多くのプレイヤーやファンに記憶されています。今後も、このような企業の歴史はゲーム文化の重要な一部として語り継がれていくことでしょう。

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