エキサイティング・サマー・イン・ワジキ

エキサイティング・サマー・イン・ワジキ

エキサイティング・サマー・イン・ワジキ（通称エキサマ）は、徳島県那賀町小仁宇に位置する大塚製薬徳島ワジキ工場の敷地内で毎年8月13日に開催される無料の野外コンサートです。このイベントは、徳島県において唯一の本格的な野外ロックフェスとして位置づけられ、多くの音楽ファンに親しまれています。

開催の背景と特徴

エキサマは、元々予約不要のスタイルで始まった入場無料のコンサートで、当初は新進のアーティストが多く出演していました。そのため、観客の数はそれほど多くなく、大きな混乱もなく運営されていました。しかし、徐々に大物アーティストが登場するようになり、観客が増加するにつれて問題が発生し始めました。特に2007年には、絢香や大塚愛、地元出身のチャットモンチーなどの人気アーティストが出演したことで、入場希望者が殺到し、会場周辺の交通が混雑しました。この年は、アクセスの問題が浮き彫りになり、その後運営側は入場整理券の導入に至りました。

問題と運営側の対応

特に、2007年の大会後、入場希望者の増加に伴い、駐車場の混雑が深刻な問題となってしまいました。自家用車が国道195号に溢れ、入場できなかった観客が続出し、地域住民の生活にも影響が出ました。そのため、2011年のコンサートでは、入場整理券の発行が必要となり、事前に申請しなければならない仕組みに変更されました。さらに、2022年には無観客開催がされ、YouTubeでライブ配信を行うなど、新型コロナウイルスの影響に応じた適応を見せています。

会場と特典

会場となる大塚製薬徳島ワジキ工場は、カロリーメイトなどの生産を行っている工場であり、特別に屋外ステージが設置されています。コンサート当日は工場見学も行われ、参加者には著名アーティストのサイン色紙が当たる抽選会が開催されます。また、地元のジビエ料理を楽しめるフードコーナー「わじきっちん」も併設されており、地域の魅力を感じることができます。

過去の出演者

エキサマには、数多くの有名アーティストが出演してきました。例えば、1990年にはリンドバーグ、ユニコーン、1995年には安室奈美恵、2003年にはBEGIN、そして最近では2023年にAwesome City ClubやSHE'Sが登場しました。特に2018年からはオープニングアクトの選出がオーディション制となり、新しい才能の発掘にも力を入れています。

アクセスと交通手段

会場へのアクセスは、阿南駅前からの送迎バスが利用でき、バス停「那賀高校前」で下車することで、スムーズに会場に到達可能です。自家用車でのアクセスも可能ですが、駐車場に限りがあるため、事前予約制のバスツアーを利用することが推奨されています。周辺には観光地も多く、訪問者は地元の風土や文化にも触れることができます。

まとめ

エキサイティング・サマー・イン・ワジキは、徳島県における夏の風物詩として、多くの人々に愛され続けるイベントです。地域の文化や音楽を楽しむ絶好の機会であり、今後もますます進化していくことが期待されています。

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