阿南駅

阿南駅の概要

阿南駅（あなんえき）は、徳島県阿南市富岡町今福寺に位置する四国旅客鉄道（JR四国）の駅で、牟岐線の一部を成しています。この駅の駅番号はM12です。阿南市の中でも最も重要な駅となっており、特急「むろと」を含むすべての列車が停車します。地域の利用状況では、阿南駅以南では客数が半減することが多く、徳島方面からの列車は当駅で折り返すケースも見られます。2021年3月13日のダイヤ改正時点では、最終列車の到着が23時59分と、徳島県内で最も遅い時間となっています。

歴史

阿南駅は1936年3月27日に国有鉄道牟岐線の阿波富岡駅として開業しました。その後、1950年には昭和天皇が巡幸の際にお召し列車が通過し、1966年には阿南駅に改称されました。1980年代には、貨物の扱いや荷物扱いが廃止され、1987年の国鉄分割民営化によりJR四国の駅となりました。駅舎も1991年に改築されましたが、2003年には現在の橋上駅舎に改築され、利便性が向上しました。また、みどりの窓口が2011年に廃止されたほか、関連施設の変遷も刻まれてきました。

駅構造

阿南駅のホームは相対式の2面2線で構成されており、夜間には留置施設が利用されます。駅舎は徳島県では唯一の橋上駅舎であり、東西自由通路も設置されています。駅舎は鉄骨造りの2階建てと3階建て部分を持ち、エレベーターやエスカレーターも完備されています。コンビニエンスストアのビッグキヨスクは2016年に閉店し、その跡地には展示スペース「キラキラあなん」がオープンしました。

駅では毎年夏季に風鈴の飾り付けが行われ、地域の学生による俳句の短冊も飾られ、訪れる人々に季節感を提供しています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は1,166人であり、地域の中でも徳島駅と勝瑞駅に次いで多くの乗客が利用しています。最近の利用状況も一貫して多くの人々に利用されており、阿南市の交通の要所としての役割を担っています。改正されたダイヤにより、徳島方面への普通列車も増発され、利用しやすい環境が整備されています。

駅周辺とバス路線

阿南駅の周辺には、多くの商業施設やファストフード店が立地しており、地元利用者や観光客にとって便利な環境が整っています。また、バス路線も充実しており、徳島バスや阿南市循環バスが各路線を運行し、駅へのアクセスを向上させています。特に、高速バス路線が充実しており、阿南駅を起点に広範囲な行き先に対応しています。

阿南駅はその独自の歴史と地域への貢献から、これからも多くの人々に利用され続けることでしょう。

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