エキサイティング競馬 (関西テレビ)

エキサイティング競馬

『エキサイティング競馬』は、1987年4月26日から1991年9月29日までの間、毎週日曜日に西日本のフジテレビ系列（関西テレビ、東海テレビ、テレビ西日本など）で放送されていた中央競馬の中継番組です。主に京都、阪神、中京、小倉の各競馬場でのレースを取り上げ、視聴者を惹きつける多彩な企画が特徴でした。

番組の構成

関西テレビが制作した部分では、1984年の桜花賞中継から継承された視聴者参加型のクイズ形式を採用し、視聴者チームが解説者の予想に基づいて模擬馬券を購入。的中すれば、その配当倍率に応じて海外旅行がプレゼントされる仕組みでした。この参与感がファンの間で人気を集め、放送を楽しむ一助となりました。

放送当初は、主に阪神競馬場がメインでしたが、時には中京や小倉での開催に移行し、関西地方でもその内容を中継することがありました。1990年9月には、阪神競馬場が改修工事のため中京競馬場での代替開催となりましたが、番組のスタイルはそれに従い、関西テレビは生放送形式で競馬ファンを招いて展開されました。

特徴的なコーナー

東海テレビ制作分の放送では、番組内でチャイムが鳴ると同時に約3分間のクイズコーナー「チャイム プレゼント」が行われました。このコーナーでは過去のGIレースの映像が流れ、視聴者はレース名や勝馬名を投票はがきで応募する仕組みです。賞品にはビデオデッキやテレビ受像機といった家電製品が用意され、視聴者の参加意識を高めていました。

また、特に注目すべきは、関西テレビ制作のもと、春の天皇賞（4月29日開催）の中継が行われていた点です。昭和天皇の誕生日に合わせた特別なレースでもあり、当番組の放送曜日を考慮し、土曜日には特別番組が設けられることもありました。

出演者たち

司会としては、小野ヤスシや東ちづるなどが起用され、解説者としては大坪元雄が長年活躍しました。松本暢章や須貝四郎、末広真季子らがパネリストとして出入りし、競馬レースの予想を展開しました。実況においては、杉本清や馬場鉄志らが名を馳せ、その解説は多くの競馬ファンに支持を受けました。また、放送中のBGMにはオリヴィア・ニュートンジョンの楽曲が使用され、ベースにした構成が多くの視聴者に親しまれていました。

最後に

『エキサイティング競馬』は、令和の現在においても競馬中継の先駆けとしての役割を果たし、多くのファンに愛された番組です。番組の制作局や出演者の努力、視聴者とのインタラクションを重視したスタイルが、視聴率やアクティブなファンを生み出し、競馬の楽しさを広める要因となりました。

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