エクアドル地震 (2016年)

2016年4月16日18時58分（エクアドル時間）、エクアドルのエスメラルダス県ムイスネ付近を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生しました。この地震は、震源から約170km離れた首都キトでも強い揺れが観測されるほど強力なものでした。被害は広範囲に及び、震源から数百キロメートル離れた地域でも、粗雑な建物が倒壊するなど深刻な被害が発生しました。

この地震による死者は661人にのぼり、負傷者は16,600人、さらに58人が行方不明となるなど、人的被害は甚大でした。また、エクアドルの最大都市であるグアヤキルでは陸橋が崩落し、走行中の車を直撃するなどの被害も報告されています。マンタでは、マンタ空軍基地の管制塔が甚大な被害を受け、機能不全に陥りました。

地震発生直後、太平洋津波警報センターはエクアドルとコロンビアに対して津波警報を発令しましたが、約3時間後に解除されました。エクアドルでは、1979年のトゥマコ地震以来の規模となる大きな地震でした。

エクアドル政府は、この地震によって甚大な被害を受けた6つの州に非常事態を宣言し、州軍や警察を動員して救援・救助活動を迅速に開始しました。国際社会からも多くの支援が寄せられましたが、被害の規模は大きく、復興には長い時間を要しています。

この地震は、エクアドルが直面する自然災害のリスクを改めて浮き彫りにしました。地震に対する防災対策の重要性、そして災害発生時の迅速な対応の必要性を、世界に強く訴えかける出来事となりました。

関連情報として、この地震は「2016年の地震」の一つであり、「エクアドルの地震一覧」にも記録されています。また、国立研究開発法人建築研究所国際地震工学センター（IISEE）が、この地震に関する特設ページを公開しており、詳細な情報や分析結果が掲載されています。

[外部リンク]

* 特設ページ：2016年4月16日エクアドル地震（英語） - 国立研究開発法人建築研究所国際地震工学センター (IISEE)

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