エクストリーム・ネットワークス

エクストリーム ネットワークスとは

エクストリーム ネットワークス（Extreme Networks, Inc.）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州モリスビルに本社を持つ通信ネットワーク企業です。この企業は、有線および無線のネットワークインフラ機器の設計、開発、製造を専門とし、さらにネットワーク管理、ポリシー、分析、セキュリティ、アクセスコントロールなどのためのソフトウェアも手掛けています。エクストリーム ネットワークスはNASDAQに上場しており（証券コード: NASDAQ: EXTR）、日本にも100%出資の法人（エクストリーム ネットワークス株式会社）が存在します。本社は東京都千代田区にあります。

沿革

エクストリーム ネットワークスは1996年に、Gordon Stitt、Herb Schneider、Stephen Haddockによってカリフォルニア州で創業されました。創業当初はクパチーノにオフィスを構えていましたが、後にサンタクララやサンノゼへと拡張しました。初期の投資家には、ノーウェスト・ベンチャー・パートナーズやAVIキャピタル・マネジメント、トリニティ・ベンチャーズなどが名を連ねています。Gordon Stittは共同設立者として企業の成長を導き、2006年にはCEOを辞任し取締役会の会長に就任しました。

1999年には日本法人を設立し、同年の4月にはNASDAQに上場しました。2013年には、Charles W. BergerがCEOに就任し、2014年にはNFLの公式Wi-Fiソリューションプロバイダーに指名されました。2020年には、アナリスト企業Omdiaによって急成長ベンダーに選出され、ガートナーの評価でも3年連続「Leader」に選ばれました。

買収と成長

エクストリーム ネットワークスは、M&Aを通じて企業の成長戦略を進めてきました。1996年のMammoth Technologyの買収を皮切りに、2001年にはOptranetやWebstacksを買収し、その後も事業を拡大。特に、2017年にAvayaのネットワーク事業を買収したことが大きな転機となり、教育や医療、政府機関向けの市場における競争力を強化しました。そして、この買収によって「2億ドル以上の年率換算の追加収益」が見込まれると報告されています。さらに同年、ブロケードのSRA事業も買収し、同様に安定した収益の確保を目指しました。

また、2019年にはAerohive Networksを買収し、クラウドベースのネットワーク製品の portfolioを拡充しました。これらの買収により、エクストリーム ネットワークスは多様な製品群と高度な技術を手に入れ、業界内での競争力を高めています。

製品とサービス

エクストリーム ネットワークスは、複数の製品ラインを展開しており、データセンター、キャンパス、エッジの各分野での利用が可能です。具体的には、ExtremeApplications、ExtremeWireless、ExtremeSwitching、ExtremeRoutingなどが含まれます。また、プロフェッショナルサービスやメンテナンスサービス、マネージドサービスも提供しています。

最初の10ギガビットイーサネット製品は2002年に発表され、以降もイノベーションを続けています。特に2014年にリリースされた「ExtremeAnalytics」は、ネットワーク利用によるビジネスパフォーマンスの向上に寄与しています。2017年には、次世代のファブリック技術「Extreme Fabric Connect」を導入し、イーサネットとIPの利点を統合した新しいソリューションを提供しています。

さらに、2019年からはAIを搭載したWi-Fi 6アクセスポイントを提供し、IoTデバイスのセキュリティを確保する製品も展開しています。特に「Extreme Defender for IoT」は、IoTデバイスをサイバー攻撃から保護するための重要なソリューションとして位置づけられています。

日本国内代理店

エクストリーム ネットワークスの製品は、直接の代理店以外にも多くのシステムインテグレーターやネットワークインテグレーターから購入することが可能です。代表的な一次代理店には、アヴネット株式会社、丸紅情報システムズ株式会社、株式会社Sanko IBなどがあり、製品の入手を希望する企業にとって多様な選択肢があります。

まとめ

エクストリーム ネットワークスは、今後も事業の成長と進化を続け、企業向けネットワークソリューションの提供を通じて、デジタルトランスフォーメーションを加速させることが期待されています。

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