エクスパック

エクスパックとは

エクスパックは、日本[[郵便]]株式会社が提供していた輸送サービスです。愛称は「EXPACK500」で、以前は「定形小包郵便物」と呼ばれていました。このため、郵便事業株式会社以降は、ゆうパックなどと同様に荷物として扱われていました。

2010年4月からは、後継サービスである「特定封筒郵便物」（レターパック）が郵便物として開始されました。

サービス内容

エクスパックの主な特徴は以下の通りです。

専用パックの利用: 発送には専用の封筒を使用します。
サイズ: 封筒のサイズは、長さ248mm、幅340mmです。
重量制限: 重量の上限は30kgまでです。
全国均一料金: 全国どこへ送っても一律500円で送ることができます。
ポスト投函: 郵便ポストからも発送が可能です。

サービス開始と拡大

2003年4月21日に、日本郵政公社発足後の新しい郵便サービスとして、東京都中央区、千代田区、港区で試験サービスが始まりました。その後、6月2日には大阪市北区と中央区に拡大され、10月14日には全国でサービスが開始されました。

サービス終了とその後

2010年4月1日に「レターパック500/350」（現在のレターパックプラス/ライト）が発売されたことに伴い、2010年3月31日をもって「エクスパック500」の販売は終了しました。しかし、手元にあるパックは、その後も利用可能でした。ただし、荷物としての扱いのため、信書を同封することはできませんでした。

エクスパックは、専用の封筒を使えば全国一律500円で送れるサービスで、速さをアピールしていました。正式には速達扱いではありませんでしたが、実際には速達に近い輸送ラインで配送され、「速達に準ずる」程度の速さで配達されていました。例えば、東京都内から夕方までに発送すれば、本州宛てには翌日配達が可能でした。

利用方法と注意点

エクスパックの発送は、郵便窓口や集荷のほか、郵便ポストへの投函も可能でしたが、旧型のポストは投函口が狭いため、物理的に投函できない場合もありました。配達は手渡しで行われ、受取人の受領印または署名が必要でした。ただし、差出人が表面に「不在時は郵便受箱」と明記した場合は、受取人不在時に郵便受けに配達されました。また、宅配ボックスも利用可能でした。

その他

損害賠償については、滅失や毀損があった場合に運賃の500円が返金されました。書留などの特殊取扱いは利用できず、現金や貴金属などは送ることができませんでした。保管用シールに記載された「お問い合わせ番号」で、ゆうパックと同様に配達状況の確認が可能でした。

日本郵政公社が発行したエクスパックは、民営化以降、切手類との交換が無料になりました（エクスパックとの交換は手数料40円）。郵便事業株式会社または日本[[郵便]]株式会社が発行したエクスパックは、交換がエクスパックに限られました。

2010年頃から、エクスパックを悪用した特殊詐欺が多発しました。当初発行されたものには品名を書く欄がなかったため、航空機に乗せられるかどうかや発送できないものを明確にするため、後から発行されたものには品名を記入する欄が設けられました。

2010年4月1日以降、書き損じたエクスパック包装物をエクスパック包装物に交換する業務は、郵便事業株式会社各支店（ゆうゆう窓口）のみとなり、日本[[郵便]]株式会社への合併後は、ゆうゆう窓口のみで取り扱われるようになりました。他の郵便局窓口ではエクスパック包装物への交換は行われませんが、日本郵政公社発行のエクスパックの切手やはがきへの交換は、他の郵便局窓口でも取り扱っていました。

引受停止

消費税の値上げなどを理由に、エクスパックは2014年3月31日をもって引受を停止しました。未使用分の払い戻しについては、旧：郵便事業株式会社発行分は2014年4月1日から1年間に限り、郵便局で対応しました。旧：日本郵政公社発行分に関しては、同様の手続きで払い戻しが行われ、この期間終了後も切手類との交換を受け付けました。2023年現在、500円分の効力が無効になっているため、未使用品であっても別途送料を負担する必要がある点に注意が必要です。

関連情報

特定封筒郵便物（レターパック）: エクスパックの後継サービスですが、郵便物として扱われます。
* 外部リンク: EXPACK500 - 日本[[郵便]]

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