エクスプレス (テレビ番組)

『エクスプレス』の概要

『エクスプレス』は、1999年3月29日から2002年3月29日まで、TBS系で平日の朝6時から8時30分に生放送されていた情報・報道番組です。番組は、視聴率不振に終わった前番組『おはようクジラ』の後を受けてスタートし、特にOLの視聴者層をターゲットにしていました。キャスターやコーナー出演者として同世代の女性タレントを起用し、視聴者との共感を図りました。

メイン司会には、女優のとよた真帆やタレントのリサ・ステッグマイヤー、前番組から引き続き小川知子（当時のTBSアナウンサー）が担当しました。また、前番組が行っていなかった芸能情報を『フレッシュ!』以来、再び取り入れた点が特徴です。

番組は、開始前の5時から『いちばん!エクスプレス』という関連番組が放送され、視聴者を早朝から引きつけていました。さらに2000年10月以降には、深夜番組『夜のエクスプレス』も放送され、さまざまな番組展開が試みられました。音楽情報も充実しており、オリコンのデイリーチャートや新譜紹介を扱い、天気予報のBGMには主に新人アーティストの楽曲が使用されていました。

出演者と内容

1999年10月以降、TBSアナウンサーが数名交代し、2000年2月にはとよた真帆が降板、リサ・ステッグマイヤーも同時期に退いた後、小林豊と木村郁美が残留しました。時間帯には他局の朝のワイドショーに近い形式が取り入れられ、「特報745」から始まり、「特報exp」として定着しました。しかし、この編成が初期のコンセプトを損なう結果となり、2002年3月29日に番組は終了しました。

視聴率が低迷した要因として、あからさまな女性層を意識した構成が裏目に出たことが挙げられます。

エピソードとマイルストーン

『エクスプレス』は、番組内で結婚したスポーツコーナー担当者もおり、林恵子が福岡ダイエーホークスの松中信彦と、高橋志保が駒田健吾と結ばれましたが、後者は離婚に至りました。また、女医の西川史子は健康・美容情報のコーナーを担当し、その名が広まりました。

初期には各地域と中継を結ぶ企画も行われましたが、短期間で廃止され、その後約21年間にわたり主に東京からの放送が基本となりました。2021年に新たに設定されるまで、系列局との中継企画は減少していたことも特徴的です。

音楽とテーマ曲

『エクスプレス』の音楽面では、オープニングテーマとしてL'Arc〜en〜Cielによる「What is love」が用いられ、後には山崎まさよしやCHAGE and ASKAの楽曲が続きました。これらの楽曲が番組の印象を深め、視聴者の記憶に残る一因となりました。特に、視聴者に人気のあるアーティストが起用されたことで、音楽情報についても多くの関心を集めました。

以上のように『エクスプレス』は、一時代を築いた情報番組として、多くの視聴者の心に残り続けています。

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