エクラン社

エクラン社

エクラン社は、1948年に松本常保によって設立された映画製作と俳優養成を目的とした会社です。当初は「えくらん社」という名称でしたが、後にエクラン社へと改称されました。1959年には、映画製作部門が日本電波映画株式会社として独立し、エクラン社は俳優養成に特化するようになりました。

日本電波映画の解散後、エクラン社は活動拠点を大映京都撮影所から、松竹京都映画の敷地内へと移しました。この時期には、数多くの俳優を育成し、多くの作品に携わりました。しかし、2007年にエクラン社は解散し、その歴史に幕を閉じました。

エクラン演技集団

エクラン社に所属する俳優たちが、エキストラとして作品に出演する際に用いられたのが「エクラン演技集団」というチーム名です。役付きで出演する際には個々の俳優名がクレジットされましたが、エキストラとしての出演頻度が非常に高かったため、視聴者からの認知度も高く、多くのファンに愛されていました。この集団は、東映京都における「剣会」のような存在として知られています。

所属していた主な俳優

エクラン社には、以下のような俳優たちが所属していました。

東悦次
池田勝志
加藤正記
松尾勝人
横堀秀勝
大石昭弘
大迫英喜
東田達夫
平井靖
仲野毅
船津正康
山内八郎
山村嵯都子
美鷹健児
梶原伸隆
橋本和博
広田和彦
加藤伯明
宮谷隆俊
丸尾好広
村山茂

これらの俳優たちは、エクラン社の解散後、多くが「松竹俳優グループ（松竹京都演技G）」に合流し、その活動を継続しています。

エクラン演技集団として出演した作品

エクラン演技集団は、数多くの時代劇やアクション作品にエキストラとして出演しています。代表的な作品としては、以下のようなものが挙げられます。

白獅子仮面
鬼平犯科帳
雲霧仁左衛門
剣客商売
御家人斬九郎
参上! 天空剣士
鞍馬天狗（1990年版）
必殺シリーズ

これらの作品では、エクラン演技集団のメンバーが時代劇の町人や武士、通行人など、さまざまな役を演じています。

参考文献

エクラン社HP（閉鎖）　（所属俳優について）
* 京都映像文化デジタル・アーカイヴ　マキノ・プロジェクト（正確な設立年について）

もう一度検索