エグザイル (ゲーム)

エグザイルシリーズの概要

エグザイルは、日本テレネットが開発・発売したコンピューターゲームシリーズで、その英語表記はプラットフォームによって異なります。パソコン版では「XZR」とされ、PCエンジン及びメガドライブの海外版では「EXILE」として知られています。本作は、様々な要素を取り入れたアクションRPGとして、プレイヤーに新しい体験を提供してきました。

ゲームシステムと特徴

本作では、メインキャラクターであるサドラーを操作し、敵を倒しながらゲームが進行します。会話シーンは『ドラゴンクエスト』を思わせるトップビューの視点で展開されますが、アクション部分は横スクロールとなっており、プレイヤーがリアルタイムで操作する楽しさがあります。経験値を得てレベルアップすることで、より強力なキャラクターに成長させていく点も、他のRPG作品に見られる特徴です。

システム面は、同じく日本テレネットが手掛けた『夢幻戦士ヴァリス』に似ていますが、本作は中世イスラム風のテーマを強調し、主に暗殺者たちの物語を描いています。サドラーはクールで無口な美男子として設定され、硬派な作風を持つブランディングがされています。特に、パソコン版の第一作目『XZR 破戒の偶像』では、中世イスラムの雰囲気を全面に押し出すため、オープニングテーマやエンディングテーマが制作されました。

独特のテーマ

『エグザイル』シリーズは、ゲーム内に麻薬やドラッグアイテムを登場させることで一部の話題を呼びました。また、ゲーム内の医療施設が赤十字マークを使用している点については、文化的な違和感が指摘されました。このような細かな描写が、ゲームのリアルさと危険性を演出しています。

シリーズ作品一覧

XZR 破戒の偶像

シリーズの第一作目です。1988年にPC-8800シリーズ、PC-9800シリーズ向けに発売され、その後MSX2版も登場。ストーリーは衝撃的な展開を迎え、サドラーのタイムスリップを経てアメリカ大統領とソ連書記長を暗殺するところまで進みます。

XZR II 完結編

続編の位置付けながら、PCエンジンとメガドライブ向けに『エグザイル 〜時の狭間へ〜』としてリリース。サドラーはキリスト教とイスラム教の唯一神を探し、テンプル騎士団のユーグの依頼を受けるが、運命は思わぬ方向へ動き出します。

エグザイルII 〜邪念の事象〜

こちらはPCエンジンでオリジナルのシナリオが展開される作品で、通算3作目にあたります。

ストーリー

中世エルサレムを舞台に、イスラム教徒が支配する伝説の時代に、アサシンの首領サドラーが争いに巻き込まれていきます。彼は、敵であるテンプル騎士団のユーグから手紙を受け取ります。その内容には、キリスト教とイスラム教共通の唯一神を誕生させるという途方もない要望が含まれていました。果たしてサドラーはこの使命を遂行できるのか、運命は彼をどう導くのか様々なドラマが展開されます。

評価と影響

IGNの評価では、エグザイルが「Renovation's Top 10 Games」の一つに選ばれ、ゲームシステムやキャラクターが高く評価されています。特にアクションとRPG要素の融合が支持されており、ゲーム業界における独自の地位を確立しています。

このように、エグザイルシリーズはその挑戦的なテーマやゲームデザインにより、時代を超えてプレイヤーに刺激を与え続けているのです。

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