エジプトとマレーシアの関係

エジプトとマレーシアの関係

エジプトとマレーシアは、政治、経済、文化など幅広い分野で協力関係を築いている国同士です。両国は互いに大使館を設置しており、エジプトはクアラルンプールに、マレーシアはカイロにそれぞれ大使館を置いています。両国間の関係は、政府間だけでなく民間レベルでも良好な状態を保っています。

歴史的背景

両国の関係は、1957年のマラヤ連邦の独立にまで遡ります。多くのマレーシア人学生がエジプトの名門アル＝アズハル大学で学んでいたことが、両国間の親密な関係を築く上で重要な役割を果たしました。1959年には正式な外交関係が樹立され、その後も両国間の交流は活発に行われています。

1979年には、当時のエジプト副大統領ホスニー・ムバーラクがマレーシアを公式訪問し、2003年にはマレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相がエジプトを訪問するなど、首脳レベルでの交流も行われています。また、マレーシア大使館がカイロに設置される以前の1930年には、エジプトでマレーシア人協会が設立され、1959年には初代エジプト大統領のガマール・アブドゥル＝ナーセルから本部が提供されたという歴史もあります。

経済協力

経済面においては、両国は共同投資や経済関係の強化を目指し、経済協力協定を締結しています。2012年9月には、ニューヨークで開催された国連総会において、両国の外務大臣が会談を行い、技術やエネルギー分野での貿易・投資を拡大することに合意しました。さらに、両国の貿易大臣による相互訪問も合意しています。

エジプトのモハメド・カメル・アムル大臣は、エジプトの社会経済や政治を発展させるために、マレーシアから学びたいという意向を表明しており、マレーシア側もこれを歓迎しています。民間部門においても、ハラール基準、適合性評価、中小企業、商標などの分野で協力が進められており、これらの問題を議論し、周知するための特別作業部会が設置されています。

このように、エジプトとマレーシアは歴史的なつながりを基盤に、政治、経済、文化など多岐にわたる分野で協力関係を深めています。両国間の今後のさらなる発展が期待されます。

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