エスタディオ・デ・ラ・セラミカ

エスタディオ・デ・ラ・セラミカ：ビジャレアルCFの聖地

エスタディオ・デ・ラ・セラミカは、スペイン・バレンシア州カステリョン県ヴィラ＝レアルに位置する、サッカークラブ、ビジャレアルCFのホームスタジアムです。かつてはエスタディオ・エル・マドリガルという名で親しまれていましたが、2017年1月に現在の名称へと変更されました。

歴史

1923年6月17日、このスタジアムは「カンポ・デル・ビジャレアル」として誕生しました。その2年後、建設地名にちなみ「エスタディオ・エル・マドリガル」と改名。愛称は「Feudo Amarillo（黄色い争い）」で、地中海からわずか5kmの距離にあるラブラドール広場に位置し、標高50mの場所にあります。

1952年には最初の改修工事が行われ、ピッチサイズが95m×65mから105m×65mへと拡張されました。これは、同年に開催されたヘルシンキ・オリンピックスタジアムに合わせたものです。1960年代には小規模な屋根付きのメインスタンドが建設され、1971-72シーズンには南側のスタンドが完成しました。1988年には、新しいスタンド建設のために古いスタンドが取り壊され、1989年3月8日にアトレティコ・マドリードとの親善試合で再オープンしました。

クラブ創立75周年を記念し、南側のスタンドが再び改築されました。2階席やVIP席を備えた屋根付きの新しいスタンドが建設され、北側のスタンドも新築。1999-2000シーズンには大規模な改築工事が完了しました。

1973年9月16日、セグンダ・ディビシオンBのビジャレアルCF対SEエイビッサ・イビサ戦で初めて照明が点灯されました。ピッチの四隅に設置された照明塔は、ビジャレアル市役所の協力のもと建設されました。

ロッカールームは、その歴史の中で何度か場所を変えています。1935-36シーズンまではスタジアムの南東角にありましたが、その後北西角に移動し、1989年までその位置にありました。1989年以降は南西角に位置しています。最後の改修では、ドレッシングルームがメインスタンド下に設けられました。

2005-06シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ開催に際しては、UEFAの定める様々な要件を満たす必要がありました。クラブは2005年にこれらの要件に合わせた改修を実施。スタジアムの外観を黄色いタイルで覆い、美観の向上と地域産業への貢献を目指しました。また、ドレッシングルームの改修、記者会見室の拡張、監督室、マッサージ室、バスルーム、シャワールーム、UEFA役員室、アンチドーピングホールなどが新たに設けられました。ピッチは1m拡張され、ドレッシングルームへの入り口も改修。2つのレストランがオープンし、広告設備は電子化されました。

エスタディオ・デ・ラ・セラミカへの改称

2017年1月8日、スタジアムは「エスタディオ・デ・ラ・セラミカ」へと改称されました。この名称は、地域の主要産業であるセラミック（陶器）製造業への敬意と、地域社会との結びつきを象徴しています。

アクセス

• - 鉄道：スペイン国鉄セルカニアス バレンシアC-6線ヴィラ＝レアル駅よりタクシーで約8分

エスタディオ・デ・ラ・セラミカは、単なるサッカー場ではなく、ビジャレアルCFの歴史と情熱が詰まった、地域社会の誇りです。数々の改修を経て、最新の設備を備えながらも、その歴史と伝統を大切に守り続けています。

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