エストニア国防軍

エストニア国防軍（Eesti Kaitsevägi）は、バルト三国の一角を担うエストニアの国軍です。限られた資源と人口の中で、独自の防衛戦略を追求しています。

三軍の構成

エストニア国防軍は、以下の三軍種と防衛連盟によって構成されています。

エストニア陸軍 (Maavägi): 国土防衛の基幹となる陸軍は、兵力と装備の近代化を進め、即応性の高い部隊編成を目指しています。
エストニア空軍 (Eesti Õhuvägi): バルト海に面するエストニアの空域を監視し、防空能力の向上に努めています。
* エストニア海軍 (Eesti Merevägi): 沿岸警備と機雷掃海を主要な任務とし、バルト海の安全確保に貢献しています。

エストニア防衛連盟 (Kaitseliit)

国防軍の中核を担うのが、約2万6000人が参加する民間防衛組織であるエストニア防衛連盟です。その特徴は、市民が積極的に国防に参加している点にあります。メンバーには女性も多く、7歳から18歳までの子供も参加しています。

正規軍の兵力が限られているエストニアにとって、防衛連盟は予備兵力としてだけでなく、平時においても重要な役割を担っています。災害対応や地域社会の支援など、その活動は多岐にわたります。

防衛連盟は、ラトビアやリトアニアといったバルト三国の準軍事組織との連携も重視しており、合同訓練などを通じて相互の運用能力を高めています。また、競技会も開催されており、参加者たちは日頃の訓練の成果を競い合っています。

統制

国防軍は国防省の管轄下に置かれています。

まとめ

エストニア国防軍は、限られた資源の中で、三軍と防衛連盟が有機的に連携し、国土防衛という重要な使命を果たしています。特に、市民が参加する防衛連盟の存在は、エストニア独自の防衛体制を象徴するものと言えるでしょう。

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