エチカの鏡〜ココロにキクTV〜

『エチカの鏡〜ココロにキクTV〜』の概要

『エチカの鏡〜ココロにキクTV〜』は、フジテレビ系列で2008年10月19日から2010年9月19日まで毎週日曜日の夜に放送されていた情報バラエティ番組です。番組はステレオ放送、字幕放送、そしてハイビジョン制作が特徴で、花王が単独スポンサーを務めていました。

放送の経緯

本番組は、2007年から2008年まで放送されていた『メントレG』の後を受けてスタートしました。タモリが主宰していた冠番組『タモリのジャポニカロゴス』が終了したこともあり、番組開始時にタモリがメイン司会を担当することが決定しました。約2年の放送を経て、2010年に最終回を迎えました。

番組タイトルの由来

タイトルの「エチカ」は、17世紀のオランダの哲学者スピノザの主著から取られており、ラテン語で『倫理』を意味します。「鏡」は自己を見つめ直す象徴であり、観る人が自分自身を振り返ることを促す内容が込められています。番組の副題「〜ココロにキクTV〜」は、自らの心の声に耳を傾けることを目的としています。これにより、視聴者に新たな気持ちで1週間をスタートさせることを応援する番組となっています。

番組の形式

番組は、タモリを中心に、さまざまな分野から集まったゲストと共に感動的な物語を紹介する形式を取っていました。リポーターが取材したVTRをスタジオで放映し、その後、タモリとゲストがその物語についてトークを展開します。ゲストは俳優やタレント、スポーツ選手など多様で、番組に彩りを添えていました。

内容の特色

番組内では、心に響くエピソードやライフスタイルに関するテーマが取り上げられました。これにより、観る側はそれぞれの『エチカ』（生き方）を見つめ直し、生きるヒントを見つけることができました。また、特定のテーマごとに「○○スペシャル」と題して特集を組んだエピソードも印象的でした。中には「育児革命」や「障害を乗り越えた純愛」といったテーマがありました。

メインコーナーとゲスト

番組の後半では『三行エチカ〜これが私の生きる道〜』というミニコーナーが展開されました。視聴者から寄せられたエチカを3行にまとめた投稿を基に、タモリとその日のゲストが意見を交わす形式で進行されました。また、セッション内のVTRにはタモリやゲストの反応がワイプで表示され、視聴者はトークを楽しむことができました。

視聴者参加の工夫

この番組では、毎回視聴者からの『ハテナ』（疑問や質問）を募集し、密着取材を行って答えるコーナーがありました。これにより、参加感を高めており、視聴者の疑問にも真摯に向き合う姿勢が評価されていました。

まとめ

『エチカの鏡〜ココロにキクTV〜』は、視聴者が自分自身と向き合うきっかけを提供し、感動的な物語と共に心の支えとなる情報を発信し続けました。この番組に関する本やDVDも発売され、当時の内容が記録され続けています。タモリの穏やかな進行と、豪華ゲスト陣が織り成す温かい雰囲気が、今でも多くの人々の記憶に残っています。

もう一度検索