エディ・ラマ

エディ・ラマ：アルバニアを導く政治家、画家、そして改革者

エディ・ラマ（Edi Rama）は、1964年7月4日生まれ。アルバニアの政治家であり、画家、広報担当者、そして元バスケットボール選手という多彩な顔を持つ人物です。現在はアルバニアの首相（2013年 - ）。また、アルバニア社会党の党首も務めています。

多彩な才能を開花させた若き日々

彫刻家クリスタク・ラマの息子として生まれたエディ・ラマは、幼い頃から絵画の才能を発揮しました。10代の頃には、アルバニア代表のバスケットボール選手としても活躍。スポーツと芸術、両方の分野で才能を開花させました。1982年にはティラナ芸術大学に入学し、卒業後は広報担当者としてキャリアをスタートさせています。

ティラナ市長として都市を再生

政治家としてのキャリアは、2000年のティラナ市長選挙での勝利から始まりました。対立候補を破り市長に就任すると、荒廃していたティラナの街の再生に尽力します。都市部の開発やラナ川沿いの不法建築物の撤去、古い建築物をカラフルに塗り替えるなど、大胆な政策を実行しました。しかし、建築認可を巡る汚職疑惑も浮上しましたが、証拠不十分で不起訴となっています。

2011年には、当時の与党であったアルバニア民主党に対し、反政府デモの責任を追及し、退陣を要求しました。

首相としてアルバニアを率いる

2013年の議会選挙で、エディ・ラマ率いるアルバニア社会党は勝利し、首相に就任しました。首相としては、ヨーロッパで最も腐敗しているとされたアルバニアの司法改革を推進。「審査法」を承認するなど、具体的な対策を講じています。また、財政や教育改革にも取り組み、近隣のセルビアとの和解政策も推進。2014年には、アルバニアの首相として70年ぶりにセルビアを訪問しました。2019年にアルバニア地震が発生した際には、3ヶ月の非常事態宣言を発令し、復興に尽力しました。

2021年の議会選挙でもアルバニア社会党は勝利し、引き続き首相として国を率いています。

画家としての側面と私生活

エディ・ラマは、政治家として活躍する傍ら、画家としても活動を続けており、定期的に個展を開催しています。私生活では、元女優との間に一男を儲けましたが、後に離婚しています。

エディ・ラマは、政治家、画家、スポーツ選手という多様な顔を持ち、アルバニアの発展に貢献している人物と言えるでしょう。

外部リンク

* 首相は元画家 - forbesjapan

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