エトランゼ (松田聖子のアルバム)

エトランゼ

『エトランゼ』は、松田聖子による通算38枚目のコンピレーション・アルバムで、2012年5月30日にソニー・ミュージックダイレクトからリリースされました。このアルバムは、「世界の旅」というテーマのもと、さまざまな地域や情景を描いた楽曲が選ばれています。

構成とテーマ

アルバムは大きく二つのセクションで構成されています。「Resort & Nature編」と「Urban編」というタイトルが示す通り、それぞれリゾートや自然の風景を表現した曲と、都会的な風情を持つ曲がラインナップされています。

Resort & Nature編

最初のディスクでは、南太平洋やリゾート地をイメージした楽曲が並びます。たとえば、『SQUALL』に収録されている「南太平洋〜サンバの香り」や『Pineapple』からの「青い珊瑚礁」、『プルメリアの伝説』より「[天国のキッス]」など、多様な作品が収められています。

また、「エメラルド海岸」や「Caribbean Wind」など、リゾート地の情景を感じさせる名曲も揃っています。特に、ユニバーサルシグマからの楽曲も収録されており、「ルツェルンの畔で」や「エメラルド海岸」、「上海ラヴソング」といった曲は、レーベルの垣根を越えた幅広い選曲の代表例と言えるでしょう。

Urban編

続くディスクは、都市を舞台にした楽曲が展開されます。「時間旅行」や「マンハッタンでブレックファスト」という曲は、それぞれの都市の雰囲気をまるで旅しているかのように描写しています。

特に「雨のコニー・アイランド」や「チェルシー・ホテルのコーヒー・ハウス」は、ニューヨークの生き生きとした情景を感じることができます。また、「上海倶楽部」と「上海ラヴソング」では、中国の魅力が伝わります。

さらに、「ブルージュの鐘」や「シェルブールは霧雨」など、各国の土地感満載のバラードが特徴で、聴く人をさまざまな場所へ誘います。

音楽の幅広さ

このアルバムには、松田聖子の代表作からマイナーな曲まで多岐にわたる楽曲が選ばれており、ファンにとっても馴染みのある曲が楽しめます。特に異なるレーベルの楽曲が豊富に含まれていることから、このアルバムは聖子のキャリアの多様性を感じる絶好の機会です。

まとめ

『エトランゼ』は、松田聖子の音楽的旅を楽しむためのコンピレーション・アルバムです。リゾートの癒しから都市の喧騒まで、聖子の声とメロディが聴く人を異国の情景へと誘ってくれることでしょう。幅広い楽曲群は、まさに音楽の旅を象徴しており、このアルバムを通じて聖子の魅力を再発見することができます。

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