エトワール (薬師丸ひろ子のアルバム)

エトワール

『エトワール』は、薬師丸ひろ子による10枚目のオリジナル・アルバムで、2018年5月9日にリリースされました。このアルバムは、彼女が1998年に発表した「-恋文- LOVE LETTER」以来、実に20年ぶりにリリースされる作品であり、音楽ファンにとって特別な一枚となっています。発売元はビクターエンタテインメントで、初回限定プレミアム盤（商品番号 VIZL-1364）と通常盤（商品番号 VICL-64987）が用意されています。

アルバムの特徴

『エトワール』には全11曲が収録されており、初回限定のプレミアム盤には、通常のCDに加えて全曲のインストゥルメンタルが収録されたボーナスディスクが含まれています。これらのディスクは高音質のSHM-CDとして提供され、さらにLPサイズのジャケットやフォトブックレット、ポスターも封入されるという、豪華な特典が魅力です。通常盤はボーカルCDのみのシンプルな構成となっています。

アルバム名の「エトワール」はフランス語で「星」という意味を持ち、薬師丸自身も「うつむくのではなく、少し上を向いてみようという思いを込めている」と語っています。彼女はこのアルバムに、自らを見守る存在や、人生の応援歌的なメッセージを感じ取るよう意識して制作したとのことです。

歌詞のテーマ

収録されている詞の多くには、人生の中で「誰かに背中を押される」ような温かいメッセージが散りばめられています。「とにかくメロディーが美しく、聴く皆さんがホッとできるようなものを作りたい」との思いが反映されています。特にピアノやストリングスを駆使した楽曲が多く、時にはダイナミックな交響曲のような作品があり、時には静かなピアノの音色が心に語りかけるものもあります。多彩な要素が組み込まれたこのアルバムは、リスナーにとって多様な音楽体験を提供しています。

代表曲とその背景

アルバムからは「窓」が、NHKの音楽番組『みんなのうた』の新曲として2018年4月と5月に放送されました。また、「こころにすむうた」はNHKの『ラジオ深夜便』での「深夜便のうた」にも選ばれるなど、注目されています。これらの曲は、聴く人に感動をもたらし、温かい心の支えとなることを意図しています。

オリコンチャートにおいては、8週間の登場を果たし、最高順位は16位を記録しました。売上は累計7,380枚に達し、多くのファンに支持されました。これは、薬師丸の20年ぶりのオリジナルアルバムが、リスナーにとってどれだけ特別な存在であったかを示しています。

結論

「エトワール」は、薬師丸ひろ子の音楽的な成長と情熱が詰まったアルバムであり、彼女のファンはもちろん、新しいリスナーにも響く内容となっています。心に寄り添うような歌詞と美しいメロディーが、多くの人々の心に残ることでしょう。音楽の持つ力、そして彼女の特別な視点が、このアルバムによってより多くの人に届けられことを期待しています。

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