エド・オバノン

エド・オバノン（Edward Charles O'Bannon, Jr.、1972年8月14日 - ）は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロバスケットボール選手です。UCLA時代には、その卓越した才能から「Ed-O」という愛称で呼ばれ、スター選手として活躍しました。

大学時代の輝かしい功績

ハイスクール時代にはマクドナルド・オールアメリカンに選出されるなど、早くからその才能を発揮していました。UCLAに進学後、1995年のNCAAトーナメント決勝では30得点、17リバウンドという驚異的な記録を打ち立て、チームを優勝に導きました。このシーズン、彼は1試合平均20.4得点、シュート成功率53.3%、3ポイントシュート成功率43.3%、8.3リバウンドを記録し、ジョン・ウッデン賞、オスカー・ロバートソントロフィーという、大学バスケットボール界で最も権威のある賞をW受賞しました。彼のUCLAでの背番号31は、永久欠番としてその功績を称えられています。

NBAでの苦悩と海外での挑戦

1995年のNBAドラフトでは、1巡目全体9位でニュージャージー・ネッツに指名され、プロのキャリアをスタートさせました。しかし、NBAのフォワードとしては体格に恵まれず、ガードとしてはスピードが不足しているという評価を受け、ネッツでの最初の2シーズンは1試合平均6.2得点、4.2得点と、期待されたほどの活躍は見られませんでした。その後、ダラス・マーベリックスへ移籍しますが、状況は好転せず、オーランド・マジックへトレードされるも、シーズン開幕前に解雇されてしまいます。現在では、NBAドラフト史上最も期待外れに終わった選手の一人として見なされることもあります。

NBAでのプレーに限界を感じた彼は、イタリア、スペイン、ギリシャ、アルゼンチン、ポーランドなど、世界各国のプロリーグでプレーしました。膝の手術を受けた後、中国プロバスケットボールリーグでのトライアウトも受けましたが、モチベーションが上がらず、引退を決意しました。

引退後の生活

UNLV（ネバダ大学ラスベガス校）で学士号を取得しており、引退後はラスベガスに家族と在住し、車のセールスマンとして働いています。選手やコーチとしてバスケットボール界に復帰する意思はないことを明言しています。

プレースタイル

恵まれた体格を生かした力強いプレーが特徴で、リバウンドやディフェンスでも貢献できる選手でした。大学時代には得点能力も開花し、オールラウンドな活躍を見せました。

その他

弟のチャールズ・オバノンもUCLAを経て、デトロイト・ピストンズや日本のトヨタ自動車アルバルクでプレーしました。

外部リンク

nba.com
Basketball-Reference.com
1995 USBWA College Player of the Year
NBA Draft Busts #19（スポーツ・イラストレイテッド）

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