エド山口のまんてんワイド

エド山口のまんてんワイド

『エド山口のまんてんワイド』は、1983年10月10日から1984年10月5日までTBSラジオで放送されていた、若者をターゲットにしたラジオ番組です。この番組は、月曜日から金曜日の夜に放送され、毎回多彩なコーナーが用意されていました。パーソナリティはエド山口が務め、彼の独特のトークスタイルが多くのリスナーに親しまれました。

番組の背景

エド山口はこの番組を始める前、ニッポン放送の『オールナイトニッポン』の火曜日の夜放送でパーソナリティとしてのキャリアを築いていました。『まんてんワイド』ではその経験を活かし、リスナー参加型の生放送の特性を存分に発揮しました。特に木曜日には、同じく生放送の人気番組『ザ・ベストテン』のスタジオから生中継を行ったこともあり、リスナーの期待を超える放送を提供していました。

番組のテーマソングには、当時ブレイク直前だったバンド「チェッカーズ」が担当しており、彼らの楽曲が番組に彩りを添えていました。しかし、1984年当時のTBSは全日聴取率が急激に低下しており、特に若者向けの夜の時間帯の番組が苦戦していました。このため、ラジオの競争が激化し、番組編成が見直されることとなり、『まんてんワイド』もその影響で終了しました。

パーソナリティとアシスタント

この番組では、エド山口が中心となり、さまざまなアシスタントが出演しました。前期には立川談志の実娘である松岡まことが、後期には可愛かずみ（月曜日）、松本友里（火曜日）、岡田有希子（水曜日）、長山洋子（木曜日）、田中久美（金曜日）といった若手のタレントたちが加わり、それぞれの個性を生かしたコーナーが展開されました。

タイムテーブルとコーナー

各放送は21時からスタートし、様々なコーナーが用意されていました。オープニングの後、エド山口が進行する「まんてんショー」を皮切りに、北川剛による「GO!GO!キックオフ」、シブがき隊の「青春キャッチボール」などが続きます。特に毎週月曜日に放送される「まんてん金縛り」や「恋人バンク」など、リスナーからの投書をもとにした参加型企画が好評を博しました。

火曜日には「さかさクイズ」や「マル秘のとびら」など、参加者が楽しめるコーナーが展開され、リスナーとの交流が活発に行われました。水曜日は「まんてん新撰組」や「恐怖の体験」といったテーマがあり、木曜日にはゲストを招く「質問地獄責め」が設けられるなど、多様な内容が特徴的でした。そして金曜日は「大エド週刊かわら版」で、週の締めくくりを飾る特集が組まれていました。

終わりに

『エド山口のまんてんワイド』は、当時の若者たちに愛されたラジオ番組であり、エド山口の個性溢れるトークと多彩な企画でリスナーを楽しませ続けました。その後のラジオ文化においても、彼のスタイルは多くのパーソナリティに影響を与えました。番組の終了は残念ながらも、その放送内容や参加企画は、今でも多くの人々に語り継がれています。

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