田中久美

田中 久美のプロフィールと経歴

田中久美（たなか くみ、1967年11月19日生まれ）は、日本の元アイドルであり、福岡県築上郡椎田町（現在の築上町）の出身です。彼女は1980年代のアイドルブームを代表する存在の一人であり、多彩な才能で知られています。

アイドル時代

田中は1983年8月に開催された第8回ホリプロタレントスカウトキャラバンで グランプリを受賞し、注目されるようになりました。このオーディションには史上最多の10万5358人が応募しており、彼女はその中から選ばれました。彼女の決勝大会でのパフォーマンスでは、岩崎宏美の『素敵な気持ち』を披露しました。

芸名を募集する企画がありましたが、彼女は納得のいく名前が見つからず、本名でデビューすることになりました。学生時代には福岡県立築上西高等学校から堀越高等学校に転校し、同級生には岡田有希子や南野陽子などの同じホリプロ所属のアイドルがいました。

1984年3月3日、彼女はシングル『スリリング』で正式に歌手デビューを果たします。デビューキャンペーン中、名古屋でのイベントでは変わった出来事もありました。ステージ中に一人の変質者が現れ、彼女を襲ったのです。田中はこの経験について「次は必ず反撃する」と述べています。また、郡山での握手会では、女性ファンからキスを受け、同性支持が嬉しいと話していました。

田中は「きらめきEyeteen」というキャッチフレーズでも知られ、彼女の特徴的な大きな目に由来しています。1984年のデビュー組には菊池桃子や荻野目洋子、岡田有希子などが揃い、仲間たちと共に活動を続けました。

1984年6月3日にはシングル『カリッと夏』を、また1984年8月8日には『少女の中の悪魔（デビル）』をリリースし、この楽曲は銀座音楽祭で銀賞を受賞しました。1985年1月9日にはシングル『火の接吻』を発表し、オリコンでの自己最高順位を記録しましたが、その後のリリースは実現しませんでした。

1986年3月に堀越高等学校を卒業した後、田中は福岡に戻りました。彼女はその年の3月31日、親友の岡田有希子と最後の電話を交わしています。

引退後の活動

アイドルとしての活動を終えた田中は、郷里の百貨店・井筒屋に就職し、職場結婚を経験した後に離婚しました。彼女は一男二女の母となり、孫もいる現在では、北九州市小倉を中心にライブ活動を行っています。

また、堀越高等学校の同級生で親友である岡村有希子（現:渡辺かえ）の影響で、ラジオパーソナリティとしても活躍しました。2012年7月からは福岡県築上郡築上町のコミュニティFM『スターコーン・エフエム』に出演し、毎週木曜日の番組を担当していました。彼女は岡田有希子の楽曲を必ず流し続け、その内容はTBSの『爆報! THE フライデー』でも取り上げられました。

2011年にはピアノ講師と再婚し、さらに2016年にはKBCラジオの『TOGGY's AHEAD!』に代役として出演しました。

ディスコグラフィー

田中久美の音楽活動は、1984年にリリースされたオリジナル・アルバム『Kumi～地中海DOLL』を含め、いくつかのシングルとアルバムで展開されました。彼女の楽曲は今でも多くのファンに愛されており、彼女のアイドル時代を振り返る際に欠かせない存在であることは間違いありません。

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