エビ中★グローバル化計画

エビ中★グローバル化計画：世界を目指すアイドルの挑戦

2014年4月から9月にかけて、TOKYO MXとBS11で放送された『エビ中★グローバル化計画』は、私立恵比寿中学（以下、エビ中）にとって8人体制後初のレギュラー番組であり、メンバー小林歌穂と中山莉子にとって初めてのバラエティ番組レギュラー出演となりました。全26回に渡り、世界的なアイドルグループを目指すエビ中の挑戦を、軽妙なトークとバラエティ豊かな企画で描いた、彼女たちの成長物語を映し出した番組です。

番組では、お笑いコンビ流れ星がプロジェクトリーダー（MC）として番組を進行。エビ中メンバーは、毎回異なる国へのバーチャル留学を体験することで、それぞれの国の文化に触れ、新たな視点や経験を積んでいきます。単なる観光紹介にとどまらず、各国の文化や歴史を背景に、彼女たちが抱く素朴な疑問や、中学生ならではの率直な意見を交えながら、グローバルな視点の涵養を図る企画となっています。

また、番組の見所の一つとして、『エビ中夢対談！』が挙げられます。大御所ゲストを招き、中学生であるエビ中メンバーが、年齢や立場を超えた率直な質問をぶつけることで、世代を超えたコミュニケーションや、異なる価値観に触れる機会を提供しています。ゲストとの真剣な議論や、時にユーモラスなやりとりを通して、視聴者にも新たな気づきを与える企画となっています。

さらに、『超簡単！学校で習ったもんねクイズ！』では、2チームに分かれたエビ中メンバーが、中学までに習う常識問題に挑戦。軽快なクイズ形式を通して、メンバー間の連携や、日頃の学習成果を楽しく確認する場面も見られました。これらの企画を通して、視聴者はエビ中メンバーの知性や人間性、そして成長していく過程を垣間見ることができました。

番組のテーマソングは、IMAKISASA作詞・作曲、APAZZIとIMAKISASA編曲による『ラブリースマイリーベイビー』。エビ中自身による歌唱で、番組の明るく楽しい雰囲気を盛り上げています。

半年という短い放送期間ではありましたが、『エビ中★グローバル化計画』は、出演者や番組概要をほぼそのまま引き継いだ後継番組『エビ中++』へと繋がる重要な役割を果たしました。

番組を支えたスタッフ陣も充実しており、構成には桜井すぺいし氏と安田聡太氏、ナレーションはマーク・大喜多氏など、多くのベテランスタッフが参加。演出は山野辺聖勝氏、プロデューサーは藤村えりこ氏らが務め、番組全体のクオリティを高めています。制作はMXエンターテインメント、著作制作はエビ中★グローバル化計画製作委員会が行いました。

放送終了後には、全7巻のBlu-ray＆DVDがリリースされ、番組本編に加え未公開映像や舞台裏オフショット、トレカなどの特典も収録。特にVOL.7には90分にも及ぶ特典映像「エビトーーク！」が収録されており、メンバーによる裏話や、エビ中と流れ星のスペシャルイベントの様子なども収められています。

『エビ中★グローバル化計画』は、単なるバラエティ番組ではなく、アイドルグループの成長と挑戦、そして文化交流をテーマにした、多角的な魅力を持つ番組でした。番組を通じて、エビ中メンバーは大きく成長し、視聴者にも多くの感動と笑顔を与えたと言えるでしょう。

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