エビ中++

エビ中＋＋：私立恵比寿中学の魅力が詰まったバラエティ番組

2015年4月から2017年3月までBSフジで放送された『エビ中＋＋』（エビちゅうたすたす）は、私立恵比寿中学（以下、エビ中）の冠番組として、103回にわたって多くの視聴者を魅了しました。同時期にTOKYO MXで放送されていた『エビ中★グローバル化計画』の流れを汲む本番組は、毎回異なるテーマを掲げ、エビ中メンバーとの化学反応を楽しむバラエティ番組として人気を博しました。

番組は、毎週金曜深夜（開始当初）から木曜深夜（2016年3月以降）に放送され、2017年4月からは『スター☆ベガス』としてリニューアルされました。

多彩な企画と個性豊かな出演者

番組のメイン企画は「エビ中＋〇〇」で、毎回設定されるユニークなテーマに沿って展開されました。「インド人」や「バーベキュー」など、多様なテーマが取り上げられ、2週にわたって放送されることが一般的でしたが、テーマによっては3週にわたる場合や、1週で完結する場合もありました。初期はテーマに沿った企画が中心でしたが、番組後半には「～選手権」や「～決定戦」といった企画も増加し、番組独自の進化を遂げました。

エビ中メンバー7名（真山りか、安本彩花、廣田あいか、星名美怜、松野莉奈、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子）に加え、流れ星（ちゅうえい、瀧上伸一郎）がレギュラー出演。メンバーから1名が「日直」としてMCを担当し、瀧上も日直メンバーと共にMCを務めることもありました。スケジュールや体調不良により、メンバーの欠席もありました。最終回直前と最終回では、メンバー全員がVTR出演となりました。

準レギュラーやゲスト出演者も番組を彩りました。ロックバンドHEREのボーカル、尾形回帰は番組初期からレギュラー出演し、エビ中メンバーとの軽妙な掛け合いが人気を博しました。俳優の佐野元哉は、番組内で中山莉子にトラウマを残す役柄で登場し、その後も幾度か出演し、中山と和解するまでの過程が描かれました。八王子協会理事長である秋山勝男も、独特なキャラクターで番組に貢献しました。さらに、ナツメアタリ株式会社の社員（覆面姿）や、エビ中の妹分グループ「桜エビ～ず」も不定期に出演し、番組に華を添えました。

深掘り企画：エビ中の成長と挑戦

『エビ中＋＋』では、「エビ中＋〇〇」以外にも、エビ中の成長と挑戦を深く掘り下げた企画が数多く展開されました。

桜エビ～ず前線: エビ中の妹分グループ「桜エビ～ず」の結成プロジェクトに密着。オーディションからライブの様子までを追いかけ、グループの成長を丁寧に記録しました。

エビ中ゲームクエスト: エビ中初のゲーム化を目指したプロジェクト。ナツメアタリ株式会社の協力を得て、スマホアプリ「出撃！私立恵比寿中学 武装風紀委員会」を開発。メンバーがゲーム開発に参加する様子も放送されました（現在は配信停止）。

エビ中 作詞家への細道: エビ中メンバーが作詞に挑戦する企画。元レギュラー出演者の尾形回帰が講師を務め、メンバーが作詞の過程を学ぶ様子が描かれました。番組放送中には作詞家デビューは叶いませんでしたが、番組終了後2年でリリースされた6thアルバム「playlist」に収録された「HISTORY」で、ついに作詞家デビューを果たしました。

思い出深いエピソードの数々

番組内では、エビ中メンバーのソロライブの様子や、「ファミえん」などのライブイベントへの密着、メンバーの誕生日会など、多くの思い出深いエピソードが数多く放送されました。これらの企画を通して、エビ中メンバーの人間性やグループの絆が深く伝わってくる番組となりました。

『エビ中＋＋』は、単なるバラエティ番組ではなく、エビ中の成長と挑戦を記録した貴重なドキュメンタリー要素も兼ね備えた番組でした。103回に渡る放送を通して、視聴者に多くの感動と笑顔を与え、私立恵比寿中学というグループの大きな軌跡を刻みました。

もう一度検索