エフサステクノロジーズ

エフサステクノロジーズ株式会社

エフサステクノロジーズ株式会社は、日本の大手ICT企業である富士通の主要なグループ会社の一つです。英文商号はFsas Technologies Inc.と称します。

概要

本企業は、かつて東京証券取引所の市場第一部に上場していた時期があり、この経験から富士通グループの中でも比較的広く認知されています。近年、富士通グループ全体で事業構造の見直しが進む中で、親会社である富士通から多数の技術者を受け入れ、体制強化を図ってきました。特に、2007年7月1日には社名を「富士通サポートアンドサービス株式会社」から「株式会社富士通エフサス」へと改称し、これに合わせてロゴマークも独自の意匠から富士通の統一ロゴに変更しています。そして、2024年には富士通本体のハードウェア関連事業を統合し、現在の「エフサステクノロジーズ株式会社」として新たなスタートを切っています。

事業内容

エフサステクノロジーズ株式会社の主な事業領域は以下の通りです。

サーバー・ストレージ製品: これらの基幹インフラストラクチャについて、その開発から製造、そして顧客への販売、さらには導入後の運用・保守まで、ライフサイクル全般にわたるサービスを提供しています。
ネットワーク製品: 各種ネットワーク機器の顧客への提供（販売）と、導入後の安定稼働を支える保守サービスを展開しています。
法人向けPC: 企業や組織の業務で用いられるパーソナルコンピューターについて、主に法人顧客を対象とした販売活動を行っています。

これらの事業を通じて、顧客のデジタルトランスフォーメーションをインフラ面から支える役割を担っています。

沿革

エフサステクノロジーズ株式会社の歴史は、1989年（平成元年）に富士通株式会社のCE（カスタマーエンジニアリング）本部から、通信・情報処理機器の保守・修理専門部門が分離・独立し、「富士通カストマエンジニアリング株式会社」として設立されたことに始まります。

その後、事業の拡大に伴い、1996年（平成8年）には株式会社富士通サポート・テクノロジを吸収合併し、「富士通サポートアンドサービス株式会社」に商号を変更しました。同年には人材派遣事業を目的とするエフサス・クリエ株式会社（現：富士通エフサス・クリエ株式会社）も設立しています。

1997年（平成9年）には、公営競技場システムを手掛けるトータリゼータエンジニアリング株式会社を子会社化し、事業領域を広げました。

順調に成長を遂げ、2001年（平成13年）には東京証券取引所の市場第一部へ上場を果たしましたが、2004年（平成16年）には富士通との株式交換により上場を廃止し、富士通の完全子会社となりました。

本社機能については、2005年（平成17年）に東京都港区芝公園へ移転した後、2010年（平成22年）5月6日には神奈川県川崎市へと再移転しています。

2007年（平成19年）7月1日には、前述の通り社名を「株式会社富士通エフサス」へと変更しました。

近年の再編としては、2021年（令和3年）4月1日にエコリティサービス株式会社を吸収合併、同年10月1日には連結子会社であった富士通エフサス・クリエ株式会社の株式51%をUTグループ株式会社へ譲渡しています。続く2022年（令和4年）には、4月1日に株式会社富士通SSLパワードサービスを、10月1日に富士通エフサスシステムズ株式会社をそれぞれ吸収合併しました。

そして、2024年（令和6年）には、富士通本体が手掛けていたハードウェア関連事業が本企業へ統合され、これに合わせて現在の「エフサステクノロジーズ株式会社」に商号が変更され、現在に至ります。

連結子会社

主な連結子会社としては、以下が挙げられます。

エフサステクノロジーズ東日本株式会社
エフサステクノロジーズ西日本株式会社
エフサステクノロジーズ太陽株式会社
* Fsas Technologies Taiwan Inc.

これらのグループ会社とともに、国内外で事業を展開しています。

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