エフピコアリーナふくやま

エフピコアリーナふくやまについて

エフピコアリーナふくやま（英:FPCO Arena Fukuyama）は、広島県福山市にある体育館を中心とした複合スポーツ施設です。正式名称は福山市総合体育館ですが、開館時に導入された命名権により現在の名称が付けられました。

背景と建設経緯

エフピコアリーナは、戦後復興の一環として1949年に完成した福山競馬場の跡地に設けられました。競馬場は経営の悪化により2013年に閉鎖され、その再利用が求められていました。また、近隣の福山市体育館も老朽化が進んでいたため、その代替施設としての役割も期待されていました。福山市体育館は2020年に閉館しました。

2015年には、建設に向けた公募型プロポーザルが開催され、複数の設計グループが提案を行いました。最終的に、地元木材と鉄を組み合わせたハイブリッド構造を採用した梓設計・今川建築設計JVの案が選定されました。工事は2017年に始まり、2019年12月に完成を迎えました。

設備と構造

エフピコアリーナは、メインアリーナとサブアリーナ、武道場の3つの施設から構成されています。メインアリーナは、65メートル×40メートルの広さを持ち、観客席は3,000席（うち固定席2,100席、可動席900席）が設置されています。最大で5,000人を収容することが可能です。サブアリーナは40メートル×25メートルのサイズで、約300席の収容力を有しています。

さらに、中庭にはボルダリングエリアやリード・スピード壁があり、様々なスポーツ活動に対応した施設となっています。一般利用が開始されたのは2020年3月20日からですが、その前にプレイベントとして同年2月22日から24日にかけてV.LEAGUE DIVISION1男子のファイナルステージが開催されました。

聖火リレーと施設の役割

2020年には東京オリンピックの聖火リレーのセレブレーション会場としても利用されました。このイベントでは、約1万人が聖火ランナーとして選抜され、応募総数は53万件以上に上りました。このことからも、エフピコアリーナふくやまが邦人にとって重要なスポーツの拠点であることが窺えます。

施設の命名権

開場当初から福山市は施設の命名権を設定しました。エフピコがこの権利を取得することとなり、「エフピコアリーナふくやま」と名付けられました。契約は2029年まで続き、年額1,500万円の収入が福山市にもたらされることになっています。これにより、地域経済にもプラスの影響を与えています。

まとめ

エフピコアリーナふくやまは、地域のスポーツ振興に寄与するために設立された最新の複合施設として、多種多様なスポーツイベントや地域活動ができる場を提供しています。この施設の存在は、福山市やその周辺地域のスポーツ文化の発展にも大いに貢献しています。

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