エマニュエル・ウンガロ

エマニュエル・ウンガロ

エマニュエル・ウンガロ（Emanuel Ungaro）は、1933年にフランス南部のエクス＝アン＝プロヴァンスで生まれたファッションデザイナーです。彼の両親はイタリア人で、若い頃からファッションに対する情熱を抱いていました。ウンガロは「色彩の魔術師」と称されるほどの鮮やかな色使いが特徴で、数多くのファッションファンを魅了しました。

経歴

ウンガロは1956年に名デザイナー、クリストバル・バレンシアガのもとでアシスタントとして修業を開始しました。この経験が後の彼のキャリアに多大な影響を与えます。1957年にはパリのモンパルナスに移り、ファッションの中心地で活動を本格化させました。

1965年、彼はついに独立し、ファブリックアーティストのソニア・ナップと共に自身のブランドを立ち上げました。また、1990年にはラウラ・ファファーニと結婚し、彼女の家族も彼のデザイン活動をサポートしました。 1996年にはサルヴァトーレ・フェラガモ社に自身の会社を売却し、2004年にファッション界からの引退を表明しました。

日本での活動

エマニュエル・ウンガロの作品は日本でも大いに評価されました。1973年、高島屋との提携により、企業は「色と色に恋をさせる色彩のウンガロ」というスローガンのもと、ウンガロのコーナーを各店舗に設けました。この提携は毎年パリから送られる70パターンのデザインに基づいて、髙島屋が製作・販売を行うというもので、これによりウンガロは日本市場においても名を広めることとなりました。

提携は婦人服だけでなく、トータル寝具や婦人水着など、多岐にわたり展開されました。1979年には着物やメンズファッションも発表され、ウンガロの影響力はさらなる広がりを見せました。

衣装デザインへの貢献

ウンガロはファッションデザインのみならず、映画衣装のデザインにも積極的に取り組んでいます。その代表作には、1968年の映画『恋のマノン』や、1980年の『グロリア』があり、様々な女優たちに素晴らしい衣装を提供しました。
彼のデザインは、常に最新のトレンドを意識しながらも独自のスタイルを持ち、使用された素材やシルエットは彼のスタイルを鮮明にしています。

まとめ

2019年12月21日、エマニュエル・ウンガロは86歳でこの世を去りましたが、彼の創り出した色彩豊かなファッションは今もなお多くの人々の心をつかんでいます。彼の才能は永遠にファッション史に燦然と輝き続けることでしょう。

もう一度検索