エマニュエル・ヤーブロー

エマニュエル・ヤーブロー：巨漢が生きた格闘家人生

エマニュエル・ヤーブロー（1964年9月5日 - 2015年12月21日）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ローウェイ出身の総合格闘家です。その巨体と愛嬌のあるキャラクターで、格闘技ファンのみならず多くの人々を魅了しました。

相撲から総合格闘技へ

ヤーブローはアフリカ系アメリカ人として生まれました。柔道で格闘技の基礎を築いた後、師範の勧めにより相撲を始めます。わずか7年でアマチュア相撲のトップ選手となり、1995年には世界相撲選手権大会無差別級で優勝するという偉業を達成しました。1992年、1994年、1996年にも同大会で2位、1993年には3位に入賞しています。当時の彼は小錦よりも体重が重く、「世界一の巨体の相撲取り」として大きな話題を呼び、ギネスブックにも世界最重量のアスリートとして紹介されました。

1994年には、UFC 3で総合格闘家としてデビュー。1回戦で敗退するも、そのインパクトのある体格とファイトスタイルは観客に強烈な印象を与えました。その後、PRIDEなどにも参戦し、様々な格闘家と対戦しました。

タレントとしての顔、そして肥満との闘い

ヤーブローは、日本でもタレントとして活動していました。中居正広とダイキンの「ワイドリビングエアコン」のCMで共演するなど、お茶の間でも親しまれる存在となりました。

しかし、その一方で、彼は生涯を通して肥満に苦しんでいました。一時期は体重が400kg近くに達し、健康面での不安も抱えていました。彼は自身の肥満について「囚人のようだ」と語り、マネージャーによると「肥満の人々、特に子供達には助けが必要」と肥満に対する認識を広める活動も行っていました。

突然の死、そして残されたもの

2015年12月21日、ヤーブローは51歳という若さで亡くなりました。死因は明らかにされていませんが、その巨体が体に大きな負担をかけていたことは想像に難くありません。

エマニュエル・ヤーブローは、格闘家として、タレントとして、そして肥満と闘う一人の人間として、様々な顔を持っていました。彼の生き様は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

主な獲得タイトル

世界相撲選手権大会 無差別級 優勝（1995年）

出演作品

修羅之介斬魔劍 妖魔伝説（1996年、東北新社、キングレコード） - 大男 役

関連情報

エマニュエル・ヤーブロー - IMDb（英語）
エマニュエル・ヤーブローの戦績 - SHERDOG（英語）
* バウトレビュー 選手データ

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