エマヌエル・クラセ

エマヌエル・クラセ

エマヌエル・クラセ（Emmanuel Clase）は、1998年3月18日生まれのドミニカ共和国出身のプロ野球選手で、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のクリーブランド・ガーディアンズに所属する投手です。彼は右投右打で、圧倒的な球速と多彩な球種を武器にしています。

経歴

プロ入りとパドレス時代

クラセは2015年2月にインターナショナル・フリーエージェントとしてサンディエゴ・パドレスと契約を結び、プロキャリアをスタートしました。初年度の2015年はドミニカン・サマーリーグ・パドレスでプロデビューし、13試合に登板して54.1イニングを投げ、防御率1.99を記録しました。
その後、2016年にはアリゾナリーグでプレーをし、2017年には複数のマイナーチームで活動しましたが、防御率が7点台に達するなど、厳しいシーズンもありました。

レンジャーズ移籍

クラセは2018年5月にテキサス・レンジャーズに移籍し、そこで彼の才能が開花しました。A級での活躍を経て、2019年にはAA級へ昇格。その後、メジャーリーグに昇格したのは8月の初めで、デトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを果たしました。メジャー初登板では無失点に抑え、その後も安定したピッチングを続けました。このシーズン彼は21試合に登板し、防御率2.31、2勝3敗1セーブという成績を残しました。

インディアンス時代

2019年末、クルーバーとのトレードによりクリーブランド・インディアンスに移籍。2020年はボルデノンの陽性反応のため登板なしでしたが、2021年には復帰し、リリーバー・オブ・ザ・マンスを受賞。71試合に登板し、24セーブを挙げ、防御率1.29の素晴らしい成績を残しました。

2022年にはオールスターゲームに選ばれ、アメリカン・リーグのセーブ王となり、シーズンを通して42セーブを達成しました。また、12月には最優秀救援投手賞を受賞し、ファーストチームのオールMLBチームにも選出されました。

2023年には再びオールスターゲームに選出されましたが、妻の出産のために辞退する事態に。シーズンを通じても着実に成績を重ねています。

選手としての特徴

クラセはその速球が特徴で、最速102.6mph（約165.1km/h）のカッターを投げることで知られています。カッターは彼の球の約6割を占めており、残りの4割はスライダーとなっています。彼の投球スタイルは、バッターを翻弄する力強いもので、多くの打者にとって脅威です。

総括

エマヌエル・クラセは、プロの舞台で多くのリーダーシップを示し、数々の賞を受賞してきた才能豊かな投手です。彼の成績や活躍は、今後もメジャーリーグにおいて注目される存在となることでしょう。

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