失点

失点について

失点（しってん）は、競技において相手チームが得点を挙げる際に、味方側に記録されるものを指します。特に野球においては、投手の成績の重要な要素であり、得点が挙げられると、その責任がどの投手に帰属するかが記録されます。

野球における失点

野球では、得点をした走者を出塁させた投手が主に失点を記録します。たとえイニング途中で投手交代が行われた場合でも、後任投手が前任の投手が残した走者を得点させた場合、失点は前任投手に記録されます。これは、テレビのゲームなどではしばしば誤解されがちですが、実際のルールに則った理解が必要です。

失点の責任

ただし、残っていた走者が盗塁失敗や走塁死によってアウトになった場合、あるいは後任投手が対戦した打者と併殺となった場合、その時の責任は前任投手から減少します。さらに、併殺が崩れた場合に新たに入れ替わった走者が前任投手の責任となるケースもあります。

具体例を見てみましょう

たとえば、一死一塁の状況で投手PからQに交代があったとします。この時、出塁している走者Aを考えます。次の打者Bが遊ゴロに打たれ、走者Aがアウトになりますが、Bは一塁に残ります。ここで投手Qはその後Cに四球を与え、続いてDに三塁打を打たれた場合、得点が2となります。このシナリオでは、失点は前任のPと後任のQにそれぞれ1点ずつ記録されることになります。

また、Bの打席中に走者Aが盗塁に失敗し、QがBとCに四球を与え、Dに三塁打を打たれた場合、失点はPには0、Qには2が記録されます。これは、盗塁失敗によってPの責任が一つ減少し、結果としてPに対する失点がなくなったからです。

自責点と防御率

投手の防御率を算出する際には、自責点も重要な役割を果たします。自責点とは、失点がその投手の投球の結果によって発生した場合を指します。つまり、その失点が投手の責任であると見なされたとき、彼には自責点も記録されるのです。より詳しい内容は防御率や自責点に関する他の項目も参照することをお勧めします。

統計と記録

日本プロ野球では、失点に関する通算記録やシーズン記録が存在します。これらの記録は、2023年シーズンの終了時点でのデータに基づいて作成されており、選手の成績やチームの実力を測る指標の一部として用いられています。

失点の重要性

失点は、サッカーやホッケー、ハンドボールなど、他の競技においても同様に重要な指標です。これらの競技では、失点の数がチームの守備力を測る指標とされ、防御率や他の計算に必要なデータとなります。

失点という概念は、様々なスポーツにおいて選手やチームのパフォーマンスを分析し、成功と失敗を評価するための基礎となる重要な要素です。

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