エミル・セイデ

ノルウェー北部のトロムス県フィンスネスに生まれ、フォワードとして活躍するエミル・コンラドセン・セイデ（Emil Konradsen Ceïde）は、2001年9月3日生まれのサッカー選手です。現在はイタリアのトップリーグであるセリエAに所属するUSサッスオーロ・カルチョでプレーしています。

彼のプロキャリアは、ノルウェーを代表する名門クラブ、ローゼンボリBKでスタートしました。2017年にユースチームから同クラブと契約を結び、着実にステップアップを遂げ、翌2018年にはトップチームへの昇格を果たします。そして、プロサッカー選手としての記念すべき第一歩は、2018年8月7日に行われたエルサルセリエン（ノルウェー1部リーグ）のトロムソILとの対戦でした。

ローゼンボリでは、当初は出場機会が限られていましたが、経験を積むごとにその才能を開花させていきました。特に2020年シーズンには、チーム内での存在感を高め、リーグ戦で26試合に出場するなど、出場機会が飛躍的に増加しました。続く2021年シーズンも主力選手として期待に応え、リーグ戦24試合でピッチに立ちます。攻撃的なポジションを務める彼にとって重要なマイルストーンとなったのは、2021年5月31日のスターベクIF戦でした。この試合でプロ入り後初となるゴールを記録し、このシーズンを通して最終的にリーグ戦で合計5得点を挙げるなど、チームの攻撃を牽引する存在へと成長しました。

ノルウェー国内での活躍が注目を集め、国外のクラブからの関心が高まる中、彼は新たな挑戦の場をイタリアに求めます。2022年1月21日、セリエAに所属するUSサッスオーロ・カルチョへの移籍が正式に発表されました。これは、当初は期限付きでの移籍であり、その後の活躍次第で完全移籍に切り替えることができる買取オプションが付帯した形式での加入でした。

国際舞台においても、セイデ選手はノルウェー代表のユニフォームを着用しています。2018年以降、ノルウェーの様々な年代別代表に継続的に招集されており、将来的にA代表の中心選手となることが期待される若手の一人です。世代別の代表チームで経験を積むことは、彼自身の成長にとって非常に重要な機会となっています。

彼の個人的な背景としては、多様なルーツを持っています。父親はカリブ海の島国であるハイチの出身であり、母親はノルウェー人です。ノルウェーで生まれ育った彼は、自身のバックグラウンドを活かし、今後のキャリアをさらに発展させていくことでしょう。若いながらもプロとしての経験を積み、イタリアという厳しい環境でプレーすることで、選手としてさらなる飛躍が期待されるエミル・コンラドセン・セイデは、今後の動向から目が離せない存在です。

もう一度検索