エムジーファーマ

エムジーファーマ株式会社は、大阪府茨木市に本店を置く製薬会社です。大手製薬企業であるロート製薬株式会社の子会社として事業を展開しており、特に「ナップル」ブランドに代表される健康食品を中心に、その製造および販売を手がけています。

会社の歴史は、1969年11月に「阪急共栄医薬」として設立されたことに始まります。その後、2002年8月には社名を現在の「エムジーファーマ株式会社」へと変更しました。同年10月には本店を大阪府池田市に移転し、さらに同年12月には、同じく阪急共栄グループの一員であった阪急共栄物産株式会社から薬品事業を譲り受けるなど、事業基盤の拡充を図りました。

翌2003年1月には、大きな転換期を迎えます。この時期にロート製薬株式会社の傘下に入り、同社のグループ企業となりました。親会社の経営資源や販売網を活用することで、事業のさらなる発展を目指すことになります。その後、2006年7月には、本店を現在の所在地である大阪府茨木市へと再び移転し、今日に至っています。

近年では、消費者の購買行動の変化に対応するため、オンラインでの販売チャネルも強化しています。2020年10月には、自社の公式オンラインショップを開設し、主力製品などを消費者が直接購入できる体制を整えました。

事業内容としては、健康食品、特定保健用食品、そして一部の医療用医薬品の製造販売を行っています。健康食品の分野では、糖質の摂取が気になる方などに向けた「ナップルGD」や「ナップルボックス」が主力製品として挙げられます。「ナップルボックス」は、かつて2018年に一度終売となりましたが、顧客からの要望に応える形で2022年4月に発売が再開されるなど、根強い人気を持つ製品です。特定保健用食品としては、「ナップルドリンク」があり、こちらも特定保健用食品の関与成分を配合した飲料として展開されています。

医療用医薬品の分野では、主成分として水酸化マグネシウムを配合した「ミルマグ錠350mg」や「ミルマグ内用懸濁液7.2%」などがあります。これらの医療用医薬品については、同社が製造を手がけていますが、販売は共和薬品工業株式会社が行うという販売提携の形態をとっています。

また、「ミルマグ」ブランドに関しては、一般用医薬品についても展開していましたが、2022年7月にはその一部（「錠剤ミルマグLX」および「ミルマグ液」）の製造販売ならびに顧客サポート業務を、親会社であるロート製薬株式会社へ承継しました。これにより、これらの一般用医薬品のオンライン販売についても、ロート製薬株式会社が運営する「ロート製薬オンライン（旧名称：ロート通販）」へと移管されています。

エムジーファーマ株式会社は、ロート製薬グループの一員として、人々の健康維持・増進に貢献する製品の開発、製造、販売を通じて事業を展開しています。主力である健康食品事業に加え、医療用医薬品の製造、そして一部の一般用医薬品事業の再編などを経ながら、企業としての歩みを続けています。

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