エリエル・サンチェス (投手)

エリエル・サンチェス・ケサーダ（Elier Sanchez Quesada）は、1986年10月4日生まれ、キューバのカマグエイ州セスペデス出身の野球選手です。主に投手として活躍し、左投げ左打ちのプレースタイルが特徴です。キューバ国内リーグであるセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルでは、アルファレーロス・デ・カマグエイに所属しています。

2004年の秋には、台湾で開催されたAAA世界野球選手権大会にジュニアナショナルチームの代表として出場しました。チームでは、右腕のヤディエル・ペドロソと共に、左の柱として重要な役割を担い、フル回転の活躍を見せました。しかし、国内リーグではしばらくの間、技術的な壁を破ることができず、伸び悩む時期が続きました。

転機が訪れたのは、2006-2007シーズンです。このシーズンにおいて、エリエル・サンチェス・ケサーダは目覚ましい成長を遂げました。ペドロ・ラソと並び、リーグ最多となる13勝を挙げ、シーズン最多勝のタイトルを獲得しました。この活躍を通じて、彼は長いイニングを任せられる先発投手としてのスタイルを確立しました。

2007年には、キューバ代表にも選出され、先発投手の一角として重要な役割を果たしました。国際舞台での経験を積み重ね、着実に実力を向上させていきました。しかし、2007-2008シーズンは、2007年に台湾で開催されたワールドカップの大会中に肩を痛めた影響で、本来の調子を取り戻すことができませんでした。そのため、満足のいく成績を残すことができませんでした。

2008年の北京オリンピックでは、台湾戦に先発投手として登板し、7イニングを無失点に抑える好投を見せました。国際大会での実績も積み重ねています。

エリエル・サンチェス・ケサーダは、キューバ野球界を代表する左腕投手の一人として、今後の更なる活躍が期待されています。

各年度の太字はリーグ最高

キューバで通常用いられる個人通算成績は、プレーオフや選抜リーグなども合算するため、この表の合計とは一致しません

Cuban Baseball Career statistics（プレーオフや選抜リーグなども合算した通算成績）

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