エリス・スキリ

エリス・スキリ：献身的なMF、その才能と経歴

エリス・スキリ（Ellyes Skhiri）は、1995年5月10日生まれ、フランス・リュネル出身のチュニジア代表サッカー選手です。現在はドイツのアイントラハト・フランクフルトに所属し、MFとして活躍しています。

プレースタイル

スキリは、ボール奪取能力に非常に優れており、空中戦にも強さを発揮します。また、チームのために献身的に走り続けることができる選手であり、その運動量と戦術理解度の高さから、右サイドバックやセンターバックとしてもプレーできるユーティリティ性も持ち合わせています。そのプレースタイルから、しばしばドイツ代表のヨシュア・キミッヒと比較されることもあります。また、2021年にはチュニジア年間最優秀選手に選ばれるなど、その実力は高く評価されています。

クラブ経歴

モンペリエ

スキリは、4歳から地元のクラブでサッカーを始め、15歳でモンペリエHSCのユースアカデミーに入団しました。20歳の誕生日にRCランス戦でトップチームデビューを果たし、その1ヶ月後にはプロ契約を締結。2016年2月27日のLOSCリール戦で初ゴールを記録し、チームの3-0の勝利に貢献しました。

ケルン

モンペリエでプロ2年目にしてスタメンの座を獲得し、133試合に出場、チームの副キャプテンも務めました。2019年7月29日には、1.FCケルンへの移籍が発表されました。

ケルンでは、その運動量が際立ち、2020-21シーズンには、ブンデスリーガで最も多い396.23kmを走破。これは2位のマクシミリアン・エッゲシュタインより約8kmも多い記録でした。また、チャレンジ勝利数でもリーグトップを記録し、パス成功率もケルン所属選手の中で最も高い90%を記録するなど、その貢献度は非常に高いものでした。2021年には、チームを降格プレーオフでの勝利に導き、1部リーグ残留を決定づけ、チュニジア年間最優秀選手賞を受賞しました。2021-22シーズン前半は怪我と体調不良で出場機会が限られたものの、それでも3得点を挙げ、Goal.comが選出する2021年のベストアラブ人選手トップ25にも選ばれました。2023年2月13日には、リーグ戦無敗だったフランクフルトとの対戦で2ゴールを挙げる活躍を見せ、3-0でフランクフルトの無敗記録をストップさせました。

フランクフルト

2023年7月、ケルンとの契約満了に伴い、フリーでアイントラハト・フランクフルトへ移籍。ボルシア・ドルトムント、ACミラン、クリスタル・パレスFCなど、国内外の多くのクラブからオファーが届いた中での決断でした。

代表経歴

チュニジア人の父親とフランス人の母親を持つスキリは、U-23チュニジア代表としてリオ五輪予選に出場。2018年3月23日には、イランとの親善試合でチュニジアA代表デビューを果たしました。

2018 FIFAワールドカップ、2022 FIFAワールドカップのチュニジア代表メンバーにも選出され、2019年のアフリカネイションズカップでは全試合にフル出場し、ベスト4進出に貢献。2022 FIFAワールドカップでは、グループステージで優勝国のフランスを1-0で破るという歴史的勝利に貢献しました。

代表成績

国際Aマッチ：60試合3得点（2024年1月1日現在）

タイトル

チュニジア年間最優秀選手：2021

エリス・スキリは、その献身的なプレースタイルと高い能力で、所属クラブと代表チームの両方で重要な役割を果たしている選手です。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索