エリック・ジョンソン

エリック・ジョンソン: ギターレジェンド

エリック・ジョンソン（Eric Johnson）は、1954年8月17日にアメリカ・テキサス州オースティンで生まれたギタリスト、作曲家として知られています。彼は独自の音楽スタイルと卓越した演奏技術で、多くの音楽ファンから愛されています。

音楽キャリアの初期

11歳の頃にギターを手にしたエリックは、1969年にはサイケデリックロックバンドMarianiに加入し、シングル「Re-birth Day」をリリースしました。体験を通じて音楽の道を進む中、1974年にはスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始し、その後エレクトロマグネッツというグループを結成してアルバムも発表しました。

1970年代後半から1980年代初頭にかけて、キャット・スティーヴンスやキャロル・キング等のアーティストとのレコーディングにも参加し、1984年にはソロ名義でのレコーディング契約を獲得します。これが彼のキャリアの転機となりました。

ソロアルバムと受賞歴

エリックの初のソロアルバム『Tones』は1986年にリリースされ、収録曲「Zap」はグラミー賞にノミネートされました。1990年には彼の名を広めるきっかけとなったアルバム『Ah Via Musicom』を発表し、こちらでもグラミー賞にノミネートされた他、収録楽曲「Cliffs of Dover」は見事にグラミー賞を受賞しました。

1996年には『Venus Isle』をリリースし、その中の楽曲「Pavillion」もグラミー賞にノミネートされています。特に「S.R.V.」は彼の故郷であるテキサス出身のブルースギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンを追悼した曲としても知られています。様々な活動を通じて、エリックは1990年代にも活躍を続け、実力派アーティストとしてその地位を確立しました。

音楽的スタイル

エリック・ジョンソンの音楽スタイルはロック、ジャズ、ブルースの要素が融合した独特なもので、美しいメロディとコード進行がコンスタントに彼の作品に見られます。特に速弾きに関しては1970年代からそのスタイルを確立しており、彼の音楽にはその独自性が随所に現れています。彼は自身の音色に対して細心の注意を払い、エフェクターや機材のセッティングでも特異なこだわりを示しています。例えば、エフェクターは電池駆動を選び、さらに特定のブランドのものを使う等、音色を求めるその情熱は並々ならぬものがあります。

機材とチューニング

エリックの主な使用ギターはフェンダー・ストラトキャスターであり、他にもギブソンのモデルも使用します。彼はチューニングにおいても独特な方法を用いており、通常の方法とは異なり、弦の中央側から外側へと広がるようにチューニングを行います。その技術は彼の教則ビデオでも確認することができます。

影響とレガシー

彼の作品やスタイルは多くの後進のギタリストに影響を与え続けており、彼の音色は多くのギタリストのお手本となっています。その影響力は絶大であり、音楽シーンにおいて欠かせない存在と言えるでしょう。

エリック・ジョンソンの音楽は、アルバムのリリースだけでなく、ALIEN LOVE CHILDやELECTROMAGNETSなどのバンドとも並行して展開され、ソロ活動と共に実績を積み重ねています。今後の彼の活動にも目が離せません。

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