エリック・スチュワート

エリック・スチュワートは、1945年1月20日、イギリスのドロイルスデンに生まれました。ミュージシャン、ソングライターとして知られ、特にロックバンド10ccのメンバーとして広く認知されています。

彼の音楽キャリアは、ウェイン・フォンタナ率いるバンド、マインドベンダーズでリードギタリストとして花開きました。フォンタナがソロ活動に専念するためバンドを脱退した後も、スチュワートは中心メンバーとして活躍し、才能を発揮します。ソングライターとしての才能も早くから開花し、マインドベンダーズ在籍中にはシングルB面を多数手掛けました。この活動によって得た収入を元に、彼はストロベリー・スタジオを設立。数々のレコーディングセッションを行い、そこで出会ったメンバーと共に、後に伝説的なバンドとなる10ccを結成することになります。

10ccでの活動は目覚ましい成功を収め、人気絶頂期を迎えます。しかし、1979年1月、ツアー中の交通事故で重傷を負い、ツアー後半のキャンセルを余儀なくされます。それでも、約半年後には活動を再開し、音楽への情熱を証明しました。

10ccでの活動と並行して、ソロ活動も積極的に展開します。1980年にはフランス映画のサウンドトラックアルバムを発表し、実質的なソロデビューを果たします。その後も精力的に作品を発表し続け、1982年にはソロアルバム『Frooty Rooties』をリリースしました。

10cc以外の活動も盛んに行い、80年代にはポール・マッカートニー、アグネタ・フェルtskルトソン（ABBA）、ジャスティン・ヘイワードといった著名アーティストの作品に参加。90年代にはエリック・ウルフソンやアラン・パーソンズのアルバム制作にも携わり、幅広い音楽性を示しました。

1995年に10ccを脱退した後も、ソロアーティストとして精力的に活動を続けました。2003年には『Do Not Bend』、2009年には『Viva La Difference』とソロアルバムを発表し、音楽家としてのキャリアを着実に積み重ねていきます。

ソロ活動に加え、自伝の出版にも取り組みました。2017年にはiBooksより自伝『Things We Do For Love』を発売。さらに同年には、10cc名義で2枚組ベストアルバム『Anthology』を発表。これは、10cc時代の楽曲を収録した作品であり、彼のキャリアにおける大きな足跡を示すものとなりました。

エリック・スチュワートの音楽活動は、マインドベンダーズ時代からの地道な努力と、10ccでの成功、そして多様なアーティストとのコラボレーション、ソロ活動と、多岐に渡っています。彼の音楽的才能と情熱は、数々の作品を通してこれからも多くの人々に感動を与え続けることでしょう。彼の活動は、音楽史に確かな足跡を残すものとなっています。

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