エリック・デッカー

エリック・デッカー：卓越した技術で魅せた元NFLワイドレシーバー

エリック・デッカー（Eric Decker）は、1987年3月15日生まれ、アメリカ合衆国ミネソタ州コールドスプリング出身の元アメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバー。

プロ入りまでの道のり

高校時代からアメリカンフットボール、バスケットボール、野球で才能を発揮。アメリカンフットボールでは2,156ヤード、28TDを記録し、2度チームMVPに選出される活躍を見せました。

ミネソタ大学に進学後、フットボールに加えて野球も継続。2008年にはMLBドラフト38巡でミルウォーキー・ブルワーズ、2009年には27巡でミネソタ・ツインズから指名されるなど、マルチな才能を示しました。

大学3年次には、大学記録となる84回のキャッチで1,074ヤードを獲得。ビッグ・テン・カンファレンスのファーストチーム及びオールアメリカンに選ばれるなど、その実力は早くから注目されていました。

NFLでの活躍

2010年のNFLドラフトでデンバー・ブロンコスから3巡指名を受け、NFLの世界へ。プレシーズンゲームではルーキートップの16回のキャッチで183ヤード、1TDを記録しましたが、シーズン序盤は出場機会に恵まれませんでした。

2011年以降は徐々に頭角を現し、2012年にはペイトン・マニングが加入したことで、その才能は開花。マニングとのコンビで数々の記録を打ち立て、ブロンコスの攻撃陣を牽引しました。

2014年からはニューヨーク・ジェッツへ移籍。2015年には80回のパスキャッチ、1,027ヤード、12タッチダウンを記録するなど、エースレシーバーとして活躍しました。

その後、テネシー・タイタンズを経て、2018年にニューイングランド・ペイトリオッツと契約しましたが、同年8月に現役引退を表明しました。

プレースタイルと人物

スピードでは他の選手に劣るものの、正確なルートランニング、確実なパスレシーブ、そして献身的なランブロックを持ち味としていました。背番号87番を着用していた理由は、ブロンコス時代のレジェンド、エド・マカフリーへの敬意、ドラフト指名順位、そして自身の誕生年である1987年に由来します。カントリーシンガーのジェシカ・ジェームズと婚約したことでも知られています。

エリック・デッカーは、その卓越した技術と努力で、多くのファンを魅了した名ワイドレシーバーでした。

所属チーム

デンバー・ブロンコス (2010-2013)
ニューヨーク・ジェッツ (2014-2016)
テネシー・タイタンズ (2017)
ニューイングランド・ペイトリオッツ (2018)

主な記録、タイトル

* AFC週間最優秀攻撃選手 (2013年第13週)

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